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日本のレベルが高くなったと言っても腑に落ちない WBC日本代表選考

日系人の選手を歓迎しにくい心情が起こってしまう大きな理由は、日本で一度もプレーしていないからだ。

だからそのプレーをじっくり観たという一般ファンがいない。

この代表を選ぶという段階になって初めて話題に上ることになった。

 

感情移入しにくいわけだ。

たとえば日本でプレーしたことのない日系選手で占められているチームだったら

これまでほどにこの大会は絶対に盛り上がらない。

日本に住んだこともなく、日本でプレーしたこともなく、日本語も使えない選手

を日本代表と言われても、この反応が当然だろう。

今の時代は人種や思考、生き方により偏見があると即、悪者になるからたとえ

腹で思っていても大っぴらに言えない。

 

日本は高校野球という大コンテンツがあり、そこを通過してきた選手がプロになる。

その高校時代から見てきた選手に人気があり、ずっとその活躍を楽しむという文化がある。

今回の目玉であるダルビッシュ、大谷、佐々木、山本と皆、高校時代のプレーを知っている。

吉田、鈴木もそうだ。

 

それから日本人は身体能力に劣る。

したがい、外国人の血が入り出来上がった選手に日本人という気がしない傾向がある。

あらゆるスポーツ界に身体能力の高い黒人の血が入った日本人が活躍しているが、

やはりここでも感情移入しにくい現象が起きている。

それにより日本のレベルが高くなったと言っても腑に落ちないからだ。

 

そして島国・日本にこの現象がここまで広く起こったのは、ここ最近のことで初めての出来事なので

簡単には切り替えできないということ。

それは人間の心情として普通の事だ。

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