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高校野球の下克上はなぜ起こるかⅢ

高校野球を題材とした下克上なるドラマが放映されていることから連想される、

弱小や負い目のあるチームの勝つ理屈について記している。

高校生だけの一発勝負という条件が逆転には最大の光明だ。

下克上はここにある。

2023-10-25 高校野球の下克上はなぜ起こるか

2023-10-26 高校野球の下克上はなぜ起こるかⅡ

 

選手集めに予算を割くことができる強豪校に対抗するには選手以外の支援が必要だ。

埋めるのは指導者やOBなど、チームを強くしたいという支援者。

 

自分の技術を高める必要がない人、つまり練習に時間を割かない人がネットワークをつくることが理想とされる。

それは現役高校生でない、ということになる。

スカウティングなしに入部してきた選手たちで強くしようとしても、運に任せることになり

タイミングが合わない限り、これは達成できない。

 

佐々木のように地元で甲子園を目指したい、とか実力はあるけどあえて強豪校をやっつけたい、

とか強豪校は避ける意向でありながら実力向上が見込める、などの選手は多くいる。

こういう選手に選ばれるチームにすることが大きな方法だ。

 

ネットワークやパイプ作りのための仕事を数人に任ずることから始める。

この志がある人が戦略を立てて選手探しや情報収集をすれば、かなり変わる。

この組織づくりをすれば、強くすることができるし、おそらくその考えに多くの弱小チームは至っていないのだろう。

 

未熟な高校生を導いてやれる、気づかせてやれる支援者。

共に成長する支援者。

大人も指導者も神様じゃないから、失敗もあるし、挫折もあるし、選手を傷つけることもある。

それも含めて長い目でチームづくりをすれば強くなる。

 

高校野球で強くなるには、体格、情報、経験だ。

練習量ではない。

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