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無邪気にチームを負けに近づける観客

日本の野球では贔屓チームに音を鳴らして声を出すことが応援だとされている。

こうすると、そのチームに力を与えられると思っているのか、自分たちが騒ぎたいのか、

昔からずっとこの方式なので疑問に思っていない。

 

災厄渦では音出し禁止だったのでグラウンドの声が聞こえ、捕球音や打球音が聞こえた。

これを経験することで少しは変わるのかと思ったが、

また元に戻り、日常が返ってきた喜びとされている。

 

高校野球ではベンチ入りできなかった選手たちがスタンドで歌って踊る。

これが果たして応援になるのか。

あれによって力が発揮できるのか。

 

野球部員なら歌って踊ることに気を奪われないで、野球に集中した方が勉強になる。

勝つためには、あんなものは無意味だ。

 

野球は一球で状況が変化する。

一球によって次の一球へ影響し、戦況が展開される。

歌って踊っていたら展開が読めないから、野球技術が発達しない。

 

野球に集中していないから、展開している状況をつかめず、同じことを叫んでいるだけとなる。

応援は基本、攻撃の時に音を出していい、とされている。

 

打者がツーストライクとなって、快打の可能性は落ちているのに、初球と変わらず、

「かっとばせ!」だの「ホームラン!」だのを連呼している。

 

ツーストライクからホームランなど出ない。

応援するなら、粘ってフォアボールを期待したり、ランナーを進められないかを期待したり、

凡打するにしても球数を投げさせることを期待したり、するものだ。

 

ツーストライクからホームランを叫ぶ観客は、無茶を要求していることになり、

それに応えようと打者がホームランを打つためのスイングをしたら、それはチームを

勝利から遠ざける。

 

ホームランを連呼する観客は、むしろチームを負けさせようとしていることになり、

それは背信行為だ。

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