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一生懸命やるのは選手だけじゃない 観ている方にも厳しい目 再録

センバツが始まるが、同じ甲子園大会と言っても総決算の夏と比べると、春は

各チーム、通過点のような位置づけにもなる。

したがい、負けてもここで課題を発見することや高いレベルの野球を経験することは

夏に向けての勉強となるため泣き崩れるということはまずない。

それでも、この野球に賭ける青春を応援する人が連日、球場へ駆けつけるだろう。

また、その情熱を目の当たりにし、自分の活力にしようとも駆けつける。

この100年以上、継承してきた文化を堪能し、さらに後世にも伝えていきたいのだろう。

この応援する側、つまり観戦者のスポーツを見る目を養っていくことが

こういう文化を育てていくためには必要となるはずだ。

今、目の前で試合が行われているのに、1球に集中しなければ試合の展開が測れない。

オリンピックではメダルや結果にばかり注目する。

選手は、何を目標に競技をしているかはその選手次第だ。

その選手の目標を知り、ベストを尽くせばいい。その内容を見たい。

そして、その競技特有のおもしろさを知りたい。

たとえば食事中に今、中華を食べているのに、あそこの焼肉がうまい。

今度行こうよとかいう話をする。

目の前の中華の味がわからないじゃない。中華のうまさを堪能しに来たんじゃないのかよ。

たとえば野球をするための球場で、野球を観るために作られたスタンドで

今、まさにそのゲームの駆け引きが行われている最中なのに

バーベキューをやるスペースを設ける。そしてそれが楽しいのだそう。

オリンピックを観るなら、人生を賭けてきた選手がどのようにしてそこまで至ったのか、

そしてその舞台でどのようなチャレンジをして、どうしてその結果になったのか。

その人間ドラマを見たい。

競技を楽しみ、その緊張を楽しみ、人間の運動能力の可能性を楽しめばいい。

その瞬間の美や戦いを堪能し、味わい、感動し、そのあとに振り返り、結果を検証するのだ。

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