リクエスト制度が導入されたばかりの頃は成功率は50%くらいだったとか。
成功率とはこの制度の場合、判定が覆るということを意味するわけだが、
この成功率は、額面通りには受け取ることはできない。
当時は導入間もないことから、慣れがなかったかもしれない。
それ以上に判定の覆りを率で示しても、額面通り受け取ることができない理由がある。
まず、ひと試合で2回許されており、リクエストしながらも、
審判の判定通りで覆りはしないだろうと思いながら要求する事も多いからだ。
2度許されていることから、1度失敗しても次があるから
やっておこうというケースがあるということだ。
次に、試合展開によっては、失敗しても大勢に影響ないから、
とりあえずやっておくかというケースがあること。
そして選手を慮って、首脳陣がかばってやるというパフォーマンスがあることなどが理由となる。
そこから、時が経つにつれ、成功率は3割程度になり、トップのチームでも
4割に満たなかった。
成熟した今はどのくらいだろう。
本来は成功確率は多くなっていいように思われる。
上記のような理由が率を下げているとは言え、制度を使うということは判定に
異議を唱えるということだ。
判定を下すのは審判1人だ。
それに対し、異議を唱える方は、アウトかセーフかを最もわかっている当事者である上、
味方ベンチには「おーい!」などという掛け声をかける大勢がいる。
審判1人に対し大勢で異議を唱え、しかも、その大勢の目はプロの目だ。
これは、覆る方が当たり前に思える。
審判が判定を間違えると、恥ずかしかったり、ファンから非難の的になったりするのに比べ、
要求する側は失敗したところで、恥ずかしい思いはしないので、
気楽だから、というところが反映されているのだろうか。
この成功率で見たら、プロの大勢の目で3割程度のところ、微妙で難しいところも
審判は7割の力を持っているとも言える。
審判は10割成功して当たり前の胃が痛くなる仕事だ。


