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人生最適プランⅡ

先日、京大が同大を完封し、12年ぶりの勝ち点を獲得したことで、

どうしても比較される東大野球部は、現在、連敗中であり、

明と暗がはっきり出たという記事に対して暗ではないという話をした。

 

2014年5月19日 人生最適プラン

 

なぜ暗として取り上げられるかといえば、

東大が他の六大学のチームと同じリーグでやっているからだ。

しかしこれ自体が本来おかしく、時代錯誤のシステムなのだ。

 

昔の6大学野球は花型だった。

プロの野球より人気がある頃もあり、今ほど人々に野球技術が浸透していなく、

高度な技術がなかった頃、花の都・東京のひとつの文化として

大いに人々を歓喜させた時代があったもの。

しかしシステムとしてもう誰もが飽きている。

 

するとタイミングよくこの記事が発信されているのを目にした。

 

東大野球部 100連敗したら六大学野球連盟から勧告の可能性

 

 

記事の内容に目をやると

「ここまで連敗が続くと、果たして東大が六大学にいる必要があるのだろうかという疑問も湧いてきますし、東大新聞の中にも東大のためにも脱退した方がいいと言う人がいます。でも、東大生として、そして東大野球部を応援する身としては、東大が六大学に残って伝統を守ってほしいんですが」
とある。

 

連敗は、以前から1勝してはまた連敗と文字通り今に始まった事ではない。

東大は昔から負け続けるチームなのだ。

 

ただ東大がリーグ戦5位に食い込むことも稀にあるようだ。

(4位もあったとか)

 

30数年前、慶応でプレーしていた私の先輩は、

「俺の時はリーグ戦最下位になったんだ。

東大より下になったことがあるからねえ」

と言っている。

 

しかし

今さらこんなことに疑問を持つまでもない。

東大は六大学にいる必要はない。

システムとして飽きている。

 

喜んでいるのは

東大出身者、

東大で野球をやろうと目論む者、

昔からの六大学野球ファンのうちのほんの一部、

くらいのものだ。

 

他の大学の選手、関係者、学生、野球ファンはもう飽きており、

やるにも見るにも堪えない。

東大は実力相応のリーグで野球をやるべきなのだ。

 

「歴史と伝統を守ってほしい。

また、他の大学が6大学に入ったら違和感はぬぐえない。」

とのこと。

 

当然だ。

歴史はそうして塗り替えられ、刻まれるはず。

 

長く続いたものもいつかは終わりがくるもので

笑っていいとも終了の時も世間を騒がせたし、

アンタッチャブルである女系天皇まで検討しているくらいなのだから。

 

明らかに時代錯誤の六大学野球は、

変化をすべき時であり、またあらたな歴史をつくればいい。

 

それは他の大学を入れるのか、解体して別のリーグを作るのか、

それともまた別のものか。

 

とにかく、

ひとつ勝つ瞬間にだけ価値を見出そうとしているチームなんて

余興に過ぎない。

そして勝負事としては全く価値がない。

 

東大と試合をする相手チームは、勝とうとする闘争心なんて湧きはしない。

相手をしなきゃいけないことが面倒臭く、他の強い大学とやりたいと思うはず。

 

スポーツ推薦枠を設けている同じ国立大の筑波大、

有望な選手に勉強させ入部させている京大、

これら二つの大学を真似る必要も全くない。

 

日本の最高学府・東大が他の大学の2番煎じをスポーツの分野で行うことなんて

愚行だ。

 

東大は他の学生同様、

難関試験を突破した者で野球が好きな者が野球部に入り、

一生懸命野球をやり、六大学以外のところで上を目指し、

同時に頭脳にも磨きをかけて、卒業後、

野球とは別の分野で日本のため人類のために活躍することが望ましいのだ。

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