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東大は神宮の舞台から去るか

「君たちは、東大に入るんじゃなくて東大野球部に入るんだ。」

東大野球部が強くなるために、野球がうまくて成績優秀な高校生に入試突破のテクニックを教え、

東大で野球をやってもらおうという取り組みについて記した昨日。

2018-11-14 東大の野球を強くする取り組み 東大ってそんなことのためにあるんだっけ

そのつづき。

 

日本の最高峰の大学である東大が、

野球を強くするために試験に受かるための学力を詰め込むことに意味があるか。

個人が東大で野球をやるために、試験のテクニックを探すという行動は理解できるが、

学校側からその取組を、それも野球のためにするのは納得がいかない。

 

教育は人を育てること。

日本を支える人材を育てるために東大は存在する。

そもそも東大が勝つために選手を集めてくる必要があろうかということ。

東大が野球に勝つ必要があるか。

東大に入るだけの頭脳は、世の中の発展のために使ってほしい。

東大生には野球で出世するより、その明晰な頭脳で他の分野に進出したほうがいいのだ。

 

もちろん東大生といえど、野球が好きで野球部に所属しているのなら、

野球を真剣にやってしかるべきだ。

そして勝つために頭を使い、体を酷使してやればいい。

そして、勝てないのは身分不相応の六大学野球リーグに所属しているからだ。

ここから離れて相応なところで野球をやり、強くなったら、またチャンスをもらえばいい。

 

東大に入学することは大変だが、神宮の舞台に立つのは易しいということになる。

実力差のある東大が今だに、他の5大学と一緒に野球をやらせてもらえているからだ。

他の5大学選手は相手にするのが面倒臭い。

 

プロより人気があったほど栄華を誇った六大学野球は、その誉と熱狂を忘れられず、

いまだに東大が負け続けながら所属している。

システムとして、もう誰もが飽きており、喜んでいるのは東大出身者、東大で野球をやろうと目論む者、

昔からの六大学野球ファンのうちのほんの一部、くらいのもの。

東大の身内や応援する人、関係者の中には残ってほしい気持ちがある一方、

所属していていいものかと思っている人は多い。

たまに勝ったり、たまに好選手が出現することで話題性はあるものの、勝負としては価値がない。

 

最高学府の頂として君臨する東京大学が野球を強くするために、

入試突破のテクニックを教えるなど愚の骨頂。

野球を強くするために、試験に受かるための学力を詰め込むことに意味があるか。

個人が東大で野球をやるために、試験のテクニックを探すという行動はわかるが、

学校側からその取組をするのはおかしい。

野球を強くすることが、学問に寄与するというならよいが、目的が野球を強くするための取組だ。

京大がアメフトを強くするためにやっていることの2番煎じなど愚の骨頂。

学問の分野で他の大学の取組みに影響を受け、その採用、取捨を吟味することはわかるが、

スポーツの分野で他の大学の取組みを追従するなど情けない。

頂点としてのプライドを保て。

それは、そのまま日本のプライドなのだから。

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