米子松陰は復活し、星稜は断念した。
2021-7-21 夏を奪われる絶望 選手は青春を、人生を賭している
高校野球選手権は高野連が設定したルールや仕組みに従って、やりたい学校はどうぞ参加してください。
ご褒美は甲子園での野球、となっている。
そこへ100年以上もその魅力を感じて全国の高校が予算を割き、高校生は人生を賭ける決断をすることになった。
だから、いやなら参加しなければいいじゃない、という論理が成り立つ。
ところが、そんなことでは収まらないほど日本の文化として定着してしまった。
高野連や主催者殿様ではいられないほどの文化に成長してしまったのだ。
だから、今回多くの人の声が、米子松陰復活へ動かすことになったのだ。
高野連は昨年からの不測の事態に決断と仕組みづくりに腐心した。
そしてガイドラインを設定したのだが、文言は細部にわたる具体までは示していなかったのだろう。
米子松陰と星稜のケースでは違う。
米子松陰の場合は野球部とは疎遠の学校関係者、星稜は野球部員にそれぞれ陽性が出たというものだった。
星稜には復活への世論は起きない。
米子松陰だって辞退なのだから本来は自分たちの意思のはずだ。
だけど、キャプテンのツイートに象徴されるように選手たちの意思ではなかった。
学校の思惑だった。
だから学校と主催者を向こうに回して著名人を巻き込んでの運動が起こり、
選手の援護に回った形になった。
高校野球が大衆の文化となったことと、高校時代の青春時代がとても貴重で、
そこを通過してきた大人たちはなんとか子供たちには謳歌してもらいたいと切に願っているからだ。
明日へ。
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