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令和三冠王誕生か 2番アベレージヒッター坂本

昨日は、坂本の16号ホームランに驚かされたと記した⇒2019-5-27 坂本 三冠王へ

あのホームランなら三冠王も可能性あると感じた。

 

ホームランを打たなきゃいけないとなると、ミスショットが増えるので、

打率は必ず下がる。

坂本の場合、ホームランバッターではないので、ホームランを狙う打席は少ない。

坂本は今シーズン、センター前を意識していると言っているのに、

現在ホームランダービートップということは狙ってはいないのに、

パンチショットでオーバーフェンスできているということになるのだろう。

中村のように角度をつけて飛距離を出さなくていいということ。

だから三冠王が可能とみえる。

アベレージヒッターが少年野球のグラウンドで打っている状態だ。

秋山も引きつけて、パチンとひっぱたいた打球が逆方向のフェンスを越える。

 

ホームランを狙うバッティングは、紙一重の失敗が生じる。

数ミリの違いがホームランとフライアウトという雲泥の差となり、紙一重なのだ。

だから打率や出塁率を上げようと思えばヒットを狙った方が確率は高くなる。

そうすると今度はホームランが出ない。

ホームランを狙うことが許されている打者の方がホームランの数を増やすには

圧倒的に有利だ。

つまり毎打席、凡打してもいいからフライを打とうとする打者が有利になる。

 

また、2番打者というのも不利だ。

本来、強打者はランナーが置かれる打順に座るので、前に出塁率が高く、

スコアリングポジションに行きやすい打者を置いてくれることになる。

こうすれば、当然打点は増える。

こうしてホームランと打点が一緒に伸びていく。

そしてこの二つは失敗しても減らない分野だ。

打率は失敗すると数字が落ちていく。

 

だからリスクの高いホームランを求めると自然、打率は残らない。

落合が言った、“打率だけ狙えば4割打てる”というのも、

イチローが言った、“2割2分でいいなら40本打てる”というのも、

3つを並び立たせることの難しさを表している。

 

大谷や筒香のように体が大きくなると、ホームランを狙いに行かなくても打てる。

一時代前の松井は、まさにそういう打者で当時は一人先んじていた。

 

落合が三冠王になっていた時代は、狭い球場だったということと、

飛距離をもつ打者が少なかったということと、変化球の少なさが味方したと

言えるだろう。

それでも、体がでかい外国人を抑えて3冠王は実力の証だ。

 

王のホームラン量産も変化球が少なかったことにより思い切り狙えたということが大きい。

引っ張ることだけでホームランにしようとしていたのは、

変化球が少なかったからできた芸当だ。

一人特別な飛距離を持つ突出した打者だった王が、変化球が少なく、

球場が狭い時代だったということがホームラン量産の背景にある。

 

坂本の16号ホームランは反応で打ち返し、それがフェンスを越えたように見えた。

あの打ち方でホームランにできるのなら、狙い打つ必要がないから

ホームラン王も可能となる。

セ・リーグの球場なら狙わなくても、打ち損じでも、入ってしまうケースが増える。

さらに本拠地が東京ドームということは幸運だ。

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