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審判 裁量判定Ⅱ高野連が監督をなだめすかす

2020-9-28 審判 裁量判定 同時はアウトかセーフか

数年前には、ある高校野球地方大会で延長にもつれこむ好ゲームの終盤ルールに則していない

選手交代をしたにもかかわらずゲームが進行されたということがあった。

 

「投手は同一イニングで2度目の投手に戻れば、それ以降は他の守備位置につくことはできない」

というものが高校野球特別規則に定められており、この時のピッチャーが2度目の投手に戻った以上、

次のピッチャー交代ではベンチに下がらなければいけないところ、守備についてしまったのだ。

 

相手の監督が審判に抗議すると審判も気づいたようでやり直しの処置に出た。

本来は、この時点で、ルール違反、負けとなるはずだった。

抗議した監督は納得できず、「我々の勝利だ。没収試合にしますよ。ルールはルールでしょう」と

言って試合が長く中断したのだが、高野連が監督をなだめ、やり直し再開の措置をとった。

しかも、この時点でベンチ入り選手20人を使い切っており、代わる選手がいなかった。

苦肉の策として、2度投げていた選手を守備につかせることは認めず、

ピッチャーを続けるという処置で落ち着かせた。

 

これも裁量判定ではあるが、この場合は審判がルールを捻じ曲げてしまったとも言える。

厳密なルール採用で不本意な終わり方をするより、やり直しにしようと審判、高野連が判断したのだ。

この試合は、この抗議した側、つまりルール違反の時点で勝っていたはずの側が

延長戦を制した。

抗議していた側が敗けていたら、後を引くこととなっただろう。

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