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かつては高度な戦術だった サイン盗みの矛盾Ⅱ

先週、阪神がサイン盗みをしているとのヤクルトからの指摘に声を荒げて呼応して、

それに村上もさらに呼応した、というシーンがあった。

2021-7-7 サイン盗みの矛盾 近本はなんのためにあんなことするの

 

以前はサインやくせを見破り、それを相手に分からないように自軍選手に伝達するのは

高度な戦略とされていた。

 

かの有名な横浜‐PLの17回延長の死闘。

その時、3塁コーチを務めていたのが元楽天監督の平石だった。

平石はキャッチャーの動きから「いけいけ」や「狙え狙え」などという暗号で伝達していた。

それは1998年の出来事だ。

その後、花巻東が2塁ランナーの動きにサイン盗みを疑われ注意を受け、星稜監督が

習志野の不穏な動きに激怒した、ということが起きている。

今でもくせを研究している。

選手のみならず、ランナーコーチのサインの出し方で見破ろうとしている。

盗みと言えば悪いことだが、研究と言えば高度な戦術となる。

 

機械をフル活用しての見破り合戦が行き過ぎるという懸念のもと、プレー中における伝達行為を

禁止にした。

どこに線引きをするかは本来、難しい。

伝達行為が100%悪いとは言い切れないからだ。

なんせ昔は制約がなかったわけだし、高度な戦略として自慢できることだったし、

少年野球でも2塁ランナーが打者へコースを伝えるよう教育されていた。

そしてスポーツのプレーはすべてが騙し合いだ。

サイン盗みをわざわざするのも、サインを出して俺達にわからないようだましてくるから

盗もうとするわけだ。

相手がストレートを待っていると思えば、変化球を投げるし、盗塁、バスター、スクイズと

あらゆる作戦が相手の裏を突く。

明日へ続ける。

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