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替えが利かないのは大谷だけ

昨日は準決勝を振り返った。

2023-3-26 三冠王による世界野球粉砕

 

そして決勝。

右打者が上位に並ぶアメリカ打線に先発・今永。

右打者の鈴木の代わりに左打者の牧原補充、残り3試合でたくさんいるピッチャーの補充に

右ピッチャーの山崎を招集する無駄、右ピッチャーに代わったところで右打者を代打に送る、

先頭の甲斐に代打を出さない、一流の左ピッチャー相手に左打者を並べ先に点をやってしまう。

そしてこの日の右打者相手に今永。

戦術、戦略、采配はずっとダメだった。

 

2回までで右打者に鋭くスイングされている状況で今永を長く引っ張れない、と

ようやく気付いたようだった。

豊富な右ピッチャーをどんどんつぎこめばいいのだ。

 

初回、粘りタイミングが合って来ていた吉田がボール球をストライクと言われて三振した。

大きな判定だった。

2回は逆に中村の際どい球をボール判定してもらい満塁が出来上がり、2点目が入った

 

打者はストライクと言われるからとボール球に手を出さなくていい。

ボールはボールだ。

逆にピッチャーはそれを利用できる。

打者は審判に合わせて野球をやる必要はないが、ピッチャーは審判を利用することができる。

 

村上の最初の打席、右ピッチャーだったので期待が持てた。

チェンジアップやツーシームを左中間に打てると踏んでいた所、甘い球が初球から来たので

思い切り振り切った。

打球はライトオーバーへとなった。

 

逆に2打席目はスリークォーターの左ピッチャーだったので村上が最も打てない相手となった。

こういうピッチャーのスライダーを村上は追いかける。

前の打席でホームランを打って気を良くしているので打ち気満々だからなおさらだ。
その通りの最悪ゲッツー。

だから岡本にとっては逆にそのスライダーがチャンスボールになる。

メキシコ戦もそうだったようにバットに乗っければオーバーフェンスだ。

 

岡本のホームラン2本とメキシコ戦でレフトに捕られてしまった打球も含めて3本が

左ピッチャーのスライダー系で中に入ってくる球だった。

左ピッチャーには右打者がいい、と、まざまざと見せつけているのだ。

 

それにしてもアメリカ先制直後のイニングで村上に初球ど真ん中は完全に失投だった。

ホームランを打ってくれ、と言わんばかり。

何であんな球を初球に投げたのか不思議でならない。

 

その村上のランニングスロー、ワンバウンドは酷いものだった。

岡本はハーフバウンドで捕る必要になったのでどうしても腕を縮めて捕ることになる。

ノーバウンドやショートバウンドなら身体と腕を伸ばせるが、ハーフバウンドは膝を曲げ、

肘を曲げて捕るからその分ランナーが近づいてしまう。

チャレンジ成功。

 

エラーで背負ってしまったランナーを高橋が気迫でチームを救った。

二死一、二塁で左打者にボール先行し、満塁が嫌だとは言え歩かせても仕方ない場面で

スリーボールから真ん中を打ち上げてくれた。

これは大ラッキーだった。

打ち損じを願う場面でそうしてくれたのだ。

この試合最も印象に残る勝因だ。

 

無敗で頂点に立ち、明らかな世界一となった。

何と言っても大谷の力があっての優勝だ。

異次元の実力が日本のチーム力を底上げした。

 

吉田や近藤、岡本、ピッチャー陣とそれぞれの持ち味を出して、見事なプレーではあったが、

替えが利かないのは大谷だ。

大谷の存在があってこその世界一。

MVP。まさに世界で最も価値ある選手。

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