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加齢による衰えなんて常識じゃないのよのつづき

昨日一流選手が引退を決める時の理由についてメディアは加齢による衰えを原因にして伝え、

選手もファンもそれを受け入れ納得していることに言及した。

加齢による衰えなんて常識じゃないのよ

 

実はこれが原因の場合はむしろ少ないと言ってもいいのだ。

 

加齢による衰えの前に

引退を決める理由で一番多いのが怪我。

 

選手はみな怪我を抱えて選手生活を送っている。

 

五体満足でプレーしている選手なんてほぼいない。

 

この怪我のおかげで練習量が制限されたり、

プレーの質を落としたりしているのだ。

 

そこへ

あと2つの理由が重なってくることにより引退を決意する。

 

2つのうちのひとつが、

レベルがついていけなくなったこと。

 

加齢による衰えではなくて

実はレベルの高さについていけてないということ。

 

これは周りで見ていても

なかなかはっきりとした裏付けがとれるわけではないし、

選手本人も気づかないことが多く、

気づいていてもプライドがあるので口にしない。

 

だから医学でも証明され

一般の人でも理解しやすい加齢による衰えで言い訳するのだ。

 

そしてもう一つの理由が、

新戦力に同等かそれ以上の選手が現れる、

もしくは同等以上の選手が育った。ということだ。

 

レベルについていけなくなったことと通じる部分ではあるのだが、

チーム内に自分と同等の選手で、自分より若い選手が現れれば、

その座を追われる。

 

組織は、常に血の入れ替えをはかっていかないと腐ってくる。

 

また、

チームとしては、同じ力の選手がいたら若い選手を使う。

 

若い選手には将来への期待がもて、ファンも新しい顔を求める。

 

新しい顔を使い、血の入れ替えを計り、新陳代謝を繰り返さないと

組織がくさり、ファンは飽き、そのコミュニティ全体が衰退することに

つながるのだ。

 

そのため、

多少実力が劣っていても、できれば若い力を使うようチームには作用する。

野球はポジションが9つと限られている。

野手は8つでレギュラーは毎試合出場する。

 

そのため、

チーム内でトップの実力をもたないと出場の機会に恵まれない。

8番目の実力と9番目の実力では、起用の数に大きな差が生まれるのだ。

 

実力差がわずかでもレギュラーは実力を伸ばし、

控えは実力がつかず、その差は開いてしまうことになる。

 

同じように、

今までレギュラーだった選手が、若手の起用により控えに甘んじると

その実力差に開きが生じる。

 

こうして引退へと追いやられていくのだ。

 

したがって

一流選手の引退は加齢によるものというより

常にかかえる怪我とこれによるトレーニング不足、

そしてトレーニング不足による実力の低迷、

また、少しずつ上がるレベルの上昇に自らの実力が限界を迎える。

そして、新戦力と若手の台頭。

これらがからみあうことによるのだ。

 

年齢は言い訳のことが多い。

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