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プロはシーズン終了 大学、高校は注目の戦い 今週のダイジェスト

2016.10.31見逃されがちなワンプレーが勝敗に影響を与えるⅣ

正面のゴロに対して一度右に動き、横からその軌道をつかむという基本と同じ状態にできたわけだ。この捕り方を引っ張って引っ張って捕る(引っ張る=時間をかける、伸ばす)と表現する。半身に構え、左腕の可動域を広くとるのだ。半身に構えれば、左手に、はめたグラブが自分の体の前にも後ろにももっていくことができる。正面だと自分の体の後ろにはグラブが行かない。可動域がせいぜいが腕の長さだけだ。半身の場合は自分の腕の長さ分、前へも後ろへも伸ばせる。可動域が2倍になるのだ。これにより、打球を捕る位置を前でも後でも選択することができ、さらに捕る位置がそれだけ選択できるということで、打球を長く見ることができ、判断に余裕ができる。これを粘って粘って、引っ張って引っ張って捕るという。

 

 

2016.11.1ドラフト1位同士の豪華な競演 田中VS佐々木 ハズレ1位が意地

今年のドラフトは、投手が豊作のためリスクを背負って1位競合が怖くなかったという見方ができる。田中に人気が集中して多数球団競合になってもハズレ1位に人材がいるので思い切って指名できるということ。逆に、人材豊富なのだから田中以外でも充分と、最初から競合せず、他のピッチャーをとりにいく戦略もあった。いろいろな思惑が混じり合って、どの球団も戦略がぶれた感がある。佐々木のハズレ1位5球団競合という現象は、このためだろう。人材が凶作なら単独指名が出ていたはずだ。

 

 

2016.11.2創価高校出身・田中正義 日野高校出身・佐々木

田中は創価高校で佐々木は日野高校。どっちも西東京だったので、高校時代から見てきた。田中は1年生の時からエース番号を背負い、その年の創価高校は西東京で一番強いという印象だった。田中が登板した早実戦でフォアボールを連発し、序盤に大量失点して敗れてしまった。この時のコントロールの悪い1年生起用が不可解でならず、あるインターネット上の掲示板に投稿したところ多くの賛同がつづいたという思い出がある。その後、田中が2年生になったとき、私の母校が創価に敗れた。

 

2016.11.3内野守備 基本の動き

基本はまず、左足の前でゴロを捕りに行く。この際、正面に対して真っ直ぐ前に出て捕りに行くと思わぬエラーを起こすことがある。これは、向かってくる打球に対して正面から見てしまうと距離感がとれないからだ。よく、打球に対して衝突するという表現を使う。車やバイクが正面から迫ってくるとスピード感がいまいちつかめない。自分の感覚より、速く到達し、気づいた時には自分のすぐ前なんてことは経験ないだろうか。横から見ると打球のスピードと軌道がわかりやすいのだ。そのため、正面に来た打球に対しては、守る野手は一度右に少し移動し、右斜めの位置から打球を見て、そこから正面に入るようにするとスムーズな動きとなる。右斜めの理由は、内野手の場合は右利きだからだ。

 

2016.11.4東京の秋は早実がサヨナラで制す

清宮の2打席目。1打席目にスライダーがまったく見えていなかったので2打席目はそのスライダーが頭にある。バッテリーは外の真っ直ぐで入ってきた。桜井としてはストライクが欲しかったが惜しくもボール。これで清宮にチャンスが来た。2球目ワンバウンドになるスライダーを見逃し、ツーボール。清宮には大チャンス。必ずスライダーが来るのでスライダーが頭を占める清宮は、3球目のど真ん中真っ直ぐを振り遅れファール。4球目インローの真っ直ぐにも手が出ない。平行カウントとなり、どっちの球も待つ清宮に勝負球のスライダーをボール球で来た。翻弄された清宮は振ってしまい三振。

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