引っかける」は本当にそうだろうか。腕を振る方向へバウンドするような投球や送球は、引っかけた場合もあるが、それより意図したリリースポイントが遅かっただけで、引っかけたわけではなく自分の感覚とのズレという場合の方が多い。つまり、そのリリースポイントで良いと思ったけど、軌道は違うのか、という場合だ。決して「引っかけた」という感覚ではない。「引っかけた」と言うと、くっついて離れなかったという感覚で違いがある。
2025-6-10 投球ラインに早めに入れてレベルで打つ無邪気な理論
出塁しようとバットを振る時はヒットにしたいと思うことが多い。そのためには、強い打球を打とうとバットを振っている場合がほとんどだ。ということは、当たる確率は増えても最も力が入るタイミングでなく、また、根っこや先といった力が加わらないポイントに当たることも多くなりそうだ。ということはヒットになる確率は下がるかもしれない。当たる確率が高くなっても、強い打球が生まれず、ヒットにならないなら思い描くバッティングとはならない。ラインに入れて当たる確率を増やしても、ヒットにならないのなら当たらず三振することと変わらない。当たっても芯に当たらなければヒットにならないのに当たる確率を増やすことがいいことなのだろうか。
「一球も当たらず4三振」いろいろの媒体にゲストとして来た人のコメントは史実に基づいて話さず、記憶に頼る、あるいは聞きかじりで発言することが多いので歪曲される。デビュー戦は一球だけファールがあったとされる。この場でもその映像を確認したわけではないが、おそらく当たっているのだろう。だいたいこういう目立つことは尾ひれ羽ひれがついて大げさになる。ただの4三振より一球も当たらず、とした方がよりその三振が強調される。
高校野球は、毎年、メンバーが全く変わっているのにこの闘いは、ドラマと言うしかない。先輩、後輩が紡ぐ高校野球だからこそ、100年を越える重みと牙城。神奈川にも3年に及ぶドラマがあった。2012年、神奈川には桐光学園・松井祐樹が君臨していた。神奈川の横綱・横浜高校は、松井が2年の時、準々決勝で敗れ、甲子園出場を阻まれた。桐光学園はそれまで横綱・横浜高校にはなかなか勝てないでいた。そこへ大エース・松井が戦力として加わったことで、6年ぶりに横浜を下した。そしてスターとなった松井に雪辱を果たすべく、横綱・横浜は翌年、またしても準々決勝で桐光学園と相まみえる。この時の横浜高校のメンバーはレギュラーに8人が2年生という布陣で、3年生のレギュラーはキャプテンの一人だった。


