リクエスト制度が浸透したことから審判は、自分の意志とは逆の判定をしてプレーを止めないことを
優先しているかもしれない、ということを昨日記した。
それはプレーを止めてしまうと、判定が覆った際どの時点へ戻すのか、止めなかった場合どうなっていたか、わからないからだ。
2021-3-30 リクエスト制度があることからプレーは止めない判断をする審判
2016年、巨人‐ヤクルトの開幕戦では、巨人はクルーズの打球、ヤクルトは山田の打球をリプレー映像で確認をした。
判断が難しいホームラン性の打球は、審判が例えホームランだと思っていてもインプレーを
指示した方が保守的だということだ。
ホームランと判定してしまうとその時点で走者も守りもプレーを中断してしまう。
そのあと、ホームランでなかったとなっても、どの時点に戻るか、判断が難しくなる。
プレーを続けていたら中継プレーを失敗していたかもしれないし、走者が転んでいたかもしれない。
だから、見直しの機会がある今は、こういう場合はインプレーを指示しなければいけないことになる。
インプレーでプレー続行としおき、途切れたら、さあ見直してみましょうとするわけだ。
2015年9月12日の阪神‐広島戦では、三塁打とされていた広島・田中の打球が、
試合が終わってから本当はホームランだったというケースがあった。
この打球がサヨナラホームランであったのなら、結果が出た後でも覆し、広島勝利とすることが出来るだろう。
ところが、このホームランは表の攻撃で出てしまった。つまり、その後も試合は続いたわけで、
そこへの影響は、終わった後では誰も手を加えられない。
もう一度やり直さなければならなくなる。
それは出来ないので誤審と認めても謝罪するより方法がなかった。
試合の勝敗に影響がないか、または影響してもそのプレーだけで勝敗が完結する場合だけが
後日、判定を覆すことができるということになる。
あの打球がサヨナラホームランだった以外は、広島の勝ちとするわけにはいかない。
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