打つ必要のない球、打ってはいけない球なのに打つことを強いられるのが高校野球のストライクゾーンなのだ。
逆にプロのストライクゾーンを高校野球に採用したら、フォアボールだらけの試合になる。
野球本来の意味を失い、ゲームにならないということになる。
さらに逆を言って、高校野球のストライクゾーンをプロに採用してもゲームにならない。
誰も3割を打てないということになるだろう。それどころか2割すら打てないだろう。
だから毎試合スコアに0が並ぶ試合ばかりになる。
ピッチャーはストライクを入れる必要がないのだから、バットの届かないところにずっと投げていればいい。
プロのピッチャーが球の質を高めようとトレーニングするのはいわゆるキレを求めるからだ。
そしてキレがいるのはストライクからボールに変化する球をストライクに見せ、
狭いストライクゾーン以外の球も振ってもらわなければいけないからだ。
またはストライクの球で打ち取るためにキレが必要になってくる。
ボール球がストライクならキレがいらなくなる。
ホームランもシーズン通して1本も出ないという現象の可能性もある。
それほど両者のストライクゾーンは違う。