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プロ野球に導入される勝ち点制ペナントレース

平田が引退を余儀なくされた理由を以前に記した。

30代半ばで本人はまだ戦力になると思っているのに、どこも必要としないのは

スポーツの仕組みとペナントレースの仕組みによるということだった。

2022-12-29 どこのチームにも必要とされない名選手

 

スポーツの仕組みとは実力の高い者が多く試合に出る、ということで

ペナントレースの仕組みとはその実力の高い者が多く試合に出るように試合数を組んでいるということ。

 

試合数を多くすることで、各チームがレギュラーだけで戦うレースでなければ

多くの選手が出場可能であり、それはチームの総合力で勝負しているとも言え、

それこそチーム同士の優劣をはかるにはいい仕組みという見方もできる。

 

ただ、こうなるとプロの使命である、最高峰技術を常に見せることができなくなる。

それは金を払って観る試合ではなくなる、ということが起きるのでプロの試合として

そぐわなくなり、採用されない。

 

野球のポジションでピッチャーとキャッチャーを除く野手は7人とその枠はわずかであり、

さらに守備と攻撃の両方をこなさなければならないので守備位置は限られ、

打撃に関しても同じ特長の選手がいれば、起用は偏向する。

つまり試合に出場する枠は本当にわずかなのだ。

 

これを解消して、多くの選手にチャンスを与える方法はいくつもある。

同時に2試合をやるというのがひとつ。

支配下登録選手70人もいれば、2試合は可能だ。

支配下にこだわる必要もない。

巨人と阪神がナイターでやっている同じ時間にもう一試合巨人と阪神で戦ってもいいし、

巨人とヤクルト、阪神と中日がやってもいい。

 

この時、ポイント制を導入したらどうだろう。

サッカーは勝ちに重きを置いて、勝てば3点、引き分け1点、負け0点となっている。

サッカーは引き分けが多いから加味されているが、野球はどういうものがいいだろうか。

 

ポイント制を導入となると別の仕組みも思いつく。

ポイントの高い試合とそうでない試合を組み入れるのだ。

そうなればポイントの高いゲームに主力をつぎ込むことになるだろう。

同時に行われる別の試合は1.5軍の試合になるかもしれない。

 

この場合、大エースが登板する高ポイント試合にはそもそも勝ちにいかず、

ポイントの低い1.5軍の試合を確実にとりにいくという戦術を選択するかもしれない。

こうなると読み合いになり、最高技術や最高対戦の試合が少なくなってしまいかねない。

高度な技術を披露し、高度な対戦を提供するというプロの大使命から逸脱しかねないという懸念はつきまとう。

さらに他の方法もある。

次回へ続ける。

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