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不毛なタイトル争いⅡ

だいぶ前にタイトル争いについて書いた内容が途中になったままだったのでそのつづきを。

『不毛なタイトル争い 2014年10月10日』

 

ピッチャーはボール球を駆使して打者を抑える。

 

これが、優秀なピッチャーであり、ボール球を振らす技術と読みが、

ピッチャーの、

野球の、

醍醐味だ。

 

ボール球をヒットにすることは、打者は難しいのだ。

 

一般的にストライクゾーンに来るいわゆる甘い球を確実に捉えることで打者はヒットにする。

 

プロの速い球、急激に曲がる球が、ボールゾーンに来たらヒットにすることは難しいのだ。

 

昔からタイトル争いの際に敬遠で騒がれる日本野球。

 

この場合、ピッチャーは四球でもかまわない場面ならばわざわざ敬遠せず、

ボール球を駆使して投球すれば、打たれる可能性は低いはずだ。

結果、四球でもいいのだから。

 

したがってこのわざわざ敬遠は、敬遠すること自体に意義があるのではないだろうか。

 

「チーム全体でお前を応援しているよ。」

「監督の俺は、こんなに選手思いだよ。」

と自チームの選手のタイトル獲りを支援していることをはっきりわかるように表現するためだ。

 

だから

こういった消化試合では、相手に打たせないとか打率を上げさせないとかより、

チーム内の人間関係構築のために敬遠という手段をあえて用いているようにも思える。

 

タイトル獲得に重きを置く風潮が敬遠合戦の是非を呼ぶ。

 

あくまで勝利のあとについてくるものがタイトルだ。

しかも、タイトルなんてものは4割打っても、別の誰かが5割打てば劣るわけだ。

 

つまりタイトルを目標、目的とした時点で相手の失敗を願う争いになる。

 

タイトルを目標、目的とするのではなく、

勝利を目指し、その産物としてついてくることが本来のタイトルであり、

選手はベストパフォーマンスをすることが目的なのだ。

 

そして

消化試合で打ったヒットに価値があるか。

 

優勝が決まった瞬間、試合も記録も必要なくなる。

これが公式記録になるからややこしいことになるのだ。

 

また

打席数が違うものを比べる。

優勝争いから脱落したチームの選手までもタイトル争いに参加する。

 

優劣をつけることに無理があるこの争いはひとつの判断基準の数字にしか過ぎない。

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