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コンタクトスポーツでない野球はスライディングやタッチでラフプレーが起きる

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復帰した、関学大のQBの選手が試合後のインタビューで見事なコメントをしていた。

日大の選手に対しては、またプレーをしてくれと投げかけ、恨みつらみが全く口をつくことはなかった。

スポーツマンシップの神髄を実践していた。

多数の記者を前にしてなので、このあたりまでは、このような発言は、まあ、特異な事ではない。

一番良かったのは、日大の指導者や日大の姿勢については、コメントできない、としていたことだ。

短い応答の中で、見事な内容で、涙が出るほど感動した。

スポーツマンシップもさることながら、日本人の心として、とても共感でき大事にしたい姿勢だ。

スポーツをやる最大の意義は、この心を育てることだから。

 

この場で精神性を記した。

2018-5-20 ルール無視が人生を狂わせる 日大アメリカンフットボールの反則タックル

2018-5-27 格闘技は正面で身構え、アメフトは他所を見ている状況でタックルが飛んでくる 今週の出来事

 

とはいえ、スポーツに反則プレーはつきものであり、

ファインプレーと紙一重という部分がある。

そして、興奮した状態でのプレーが反則につながってしまい、

闘争心がなければ、ゲームは成立しない。

 

ここで、見方を変えて、ケンカと捉えてみると

街中や興奮する場では、ケンカなどしょっちゅうある。

日大の1人が関学大の1人に、しかけたケンカと捉えれば、ひとつの傷害事件として

無数にある国内の事件の一つに過ぎず、取り上げられることもなかった。

だが、社会問題となるのは、それがスポーツの試合の中での傷害事件だったこと、

伝統ある組織の体質として起きたこと、中身があまりにも悪質だったこと、にあったわけだ。

 

ここまで明らかではないようなラフプレーなら、どの競技にも日常茶飯事に起きる。

コンタクトスポーツでない野球でさえある。

 

野球の接触は、ベース上がほとんどだ。

守っている側が、進塁してきた選手に強く、殴るようなタッチをする、

攻めている側が、野手目がけてスパイクの歯をたててスライディングする、

ベース上から離れると、

攻守交替の際、目立たないところでタックルをする、など。

 

そして、野球には凶器と化する硬いボールと硬いバットがある。

少しでもケガをさせてやろうという気持ちが勝ってしまったら、大惨事が起きる。

その他には、汚い野次、下品な言葉はよく飛び交う。

 

闘争心がなければ、勝負には勝てないのだから

やさしくて、上品なことばだけ使っていては、そもそも目的を見失う。

味方に対しても、過激なことばで発奮を促す専門用語は、どの競技にもある。

それは、相手への威嚇にもつながり、こちらを警戒させる効果がある。

 

日大の“潰せ”や“壊せ”がそのまま、ルールの範囲外で起きてしまったので

これらの言葉が、この行為を誘発したとされてしまっているので

そういったことばを使っていること自体が体質の悪さと取り上げられる見向きがある。

日大に限らず、そういったことは皆あるので、

メディアに登場する専門家も、それまで日大の行為を批判してきながらも

この部分に話が及ぶと、歯切れが悪くなり、大きく言えなくなる。

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