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ドラフトの悲劇

昨日は、松坂引退を受けて、その松坂世代三羽烏を取り上げた。

2021-10-13 松坂世代三羽烏

 

その中の一人、新垣はドラフト1位競合でオリックスが引き当てたことに交渉拒否の姿勢を貫いた。

すると、担当のスカウトが自らの命を絶つという出来事が起きてしまった。

世間の話題となり、新垣も当然ショックを受けただろう。

きっと矛先は新垣にも向いたはずだ。

誰が悪いか。

当然、誰も悪くない。

自ら命を絶つなどとはあってはならないこと、とされているから悪いかと言えば本人か。

でもこれも悪くない。

人生の選択をしたということだ。

新垣に至っては当然ながら、全く悪くない。

新垣だって人生の選択をしただけだ。

好きです、付き合ってください、と言って、嫌です、と返したら自殺、となっても困ってしまう。

 

ただ、ドラフトが生み出した悲劇とは言えそうだ。

ドラフトがなければ自殺まではしていまい。

訪問に行って意思がないということになれば、他の選手をあたるだろう。

ドラフトでなければ、交渉権は全てのチームにあり、その中で断られただけだったら自殺まではしまい。

だって大の大人が高校生にフラれたくらいで自殺まではしないもの。

 

ドラフトがあるために1位強行して、大丈夫、入団へ傾かせることができるという思惑だった。

結果、ダメだった。

そこには男が仕事に失敗した落としどころがあったのかもしれない。

意地、体裁、パワハラからの身内への補償などがあったかもしれない。

死ぬことで新垣が入団してくれると思ったのかもしれない。

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