代表戦は誰もがチームの勝利の事しか考えない。
勝つこと以外に興味がない。
ペナントレースはお金がかかってきて活躍と生き残りをかける。
2022-5-17 野球はチームスポーツ とはいえお金がからむプロは個人の集まり
野茂は海外に渡った後、目標を聞かれるといつもワールドシリーズ出場と応えていた。
この目標は一人では達成できない。
ワールドシリーズに出場するということは当然、シーズン中も自分が活躍することが前提ではある。
そうしないとチームがワールドシリーズへ進出しても出場できないわけだし、
自分がシーズンで活躍しなければそこまで行けないということも含まれていたかもしれないから。
それでも個人の記録を口にしたことを聞いたことがない。
チームスポーツとしてはこれが真の姿勢だろう。
しかし、野茂ほどの実力があるから言えることばとも言える。
一流選手だから全体の事を発言できるわけで、使われなくなるのが明日やもしれない
選手からはこんな言葉は出ようがない。
そういう選手はやはり自分が生き残ることしか考えられない。
それは仕方がないことだ。
一流で言えば野村が引退した理由の一つに味方の失敗を願ってしまったということがあると聞いた。
西武で過ごした晩年、出場機会も減りつつある中、自分が出場するために味方の失敗を願ってしまったのだそうだ。
チームスポーツとしてあるまじき行為だと自責の念にかられたそうだ。
監督も務め、しかもキャッチャーというポジションで
最もチーム全体の事を考える立場として生きてきた選手が力の衰えにより、
そういう思考に陥ったことは身を退くべきときと思ったのだろう。
また明日へつづく。