プロと言った場合、職業としていること、その分野の専門家、その分野における最高峰に位置する人達、
といった意味があるが、最もふさわしいのはその分野の最高峰だろうということを昨日記した。
そこで特異としているのがプロレスだ。
プロレスとはレスリングのプロがやる競技を指し略した形だが、このような略し方は他のスポーツではしない。
プロ野球をプロヤキとは言わないし、プロサッカーをプロサカとは言わない。
プロバスケと言うが、バスケはバスケットボールを略してバスケとだけ言うからおかしくない。
バレーボールも略してバレーと言うから、普段言わないがプロバレーでもおかしくない。
レスリングはレスとは略さない。
プロレスリングだけプロレスと言う。
これはプロレスリングと言ったら長いので略したいから。
そしてわざわざプロをつけなければいけないのはアマレスとは競技自体が全く違うからだ。
プロバスケとわざわざ言う機会もあまりないし、プロバレーとはまず言わない。
リーグの名前を言うことが多い。
アマチュアのレスリングとは全く違うのでプロのレスリングとはっきり言わないといけないから
仕方がないプロレスと言いましょう、ということだ。
子供の頃、プロレスしようぜとかプロレスごっこをやろうぜと言っていた。
子供に限らず大人でもプロレス技をかける、とかプロレスやろう、と表現する。
しかし、プロ野球をやろう、とかプロサッカー技をしてみせる、とは言わない。
プロがやるのがプロ野球であり、プロがする技をプロサッカー技だからなのに
プロレスだけはレスリングをやろう、とは言わない。
プロフェッショナルレスリングをその真似をしてレスリングをやろう、
と言ってしまうとレスリングという言い方はアマレスを指すことになり、別の表現がないのだ。
また、プロレスはその言い方をした時点でエンターテインメントを含め、単純に
勝敗を競う勝負ではなくなる。
技を受け痛がったり、相手の技に協力したり、反則があったり、有名レスラーの真似をしたり、
マイクパフォーマンスがあったり、予定調和があったり、全てをひっくるめてプロレスと言う。
だからプロレスをやろうとかプロレスごっこをやろう。という言い方になってしまう。
しかし、やっているのは素人だ。