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ドラフト制度は若者の希望をつぶす仕組み 喜んでいるのは周りだけ

今は引退や移籍、ポスティングが盛り上がる時期。

人生悲喜こもごも、新入団やFA、ポスティングの選手は将来の希望に胸ふくらませ、

崖っぷち選手は足元を見る、という状態だ。

 

通常、プロを夢見て、プロからも来てくれ、と言われるような選手は希望を持つものだが、

ドラフト制度は、そんな若者に憂いをもたらす仕組みを内包している。

 

江川は空白の一日という虚に出たことと記者会見での態度、そして小林を犠牲にした

という目によりヒールになった。

江川も最後は意地だったように思われる。

マスコミの取り上げ方や社会の反応への反骨があったと思われるのだ。

 

桑田は同僚の清原を裏切った形にとらえられたが、桑田も同様に巨人への憧れがあった。

そんなチームから1位指名されれば、それは行きたい、という気持ちになるのは当然。

 

ドラフトがあるから巨人は外した時のリスクを考え、清原をあきらめたわけだ。

桑田なら単独指名が可能であり、スター候補を一人でも獲ることができるなら
御の字という判断だった。

全てドラフトという仕組みからしたら当然ありうる流れだったわけだ。

 

桑田のおかげで早稲田はPLを拒否する姿勢になったとされることがある。

プロはドラフト制度であり野球ピラミッドの頂点なのだから、そこから指名されれば

そちらへ気持ちが傾くことくらいやる前からわかっていること。

 

そんな感情を与せず、報復行動に出るのはむしろその後の大学がソッポを向かれることになっても

よさそうなもの。

そして一人の若者が飛躍しようとしていることを阻害する行為は教育機関として逆行する態度だろう。

 

しかし、報道を筆頭とする社会の傾向は桑田を悪者としたことで大学側の態度は正義となった。

野球界の発展を阻害していることにもなり、全てにおいて教育機関としてあるまじき態度と見ることができる。

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