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変化球待ちのまっすぐ打ちⅢ

私は、経験のないスライダーに遭遇し、ボール球を振らされたために、

その打席のそれ以降は、スライダー待ちにして

真っ直ぐが来たら振り遅れの右方向かファールでいいと頭を切り替えたことで、

ボールのスライダーを見逃し、厳しいコースはファールで逃げ

最終的には真っ直ぐをコンパクトにセンター前へ転がした。

という話をした。

 

そして

このようなバットを振りだしてからじゃないと見分けができないような変化球が、

良質の変化球であり、大きく曲げる必要がなく、

他の球種と同じようなフォームで放り、打者の体近くで動かす球が有効である

という話だった。

 

変化球待ちのまっすぐ打ちⅡ

 

私が野球をはじめてからは真っ直ぐに照準を合わせて

変化球だったら一呼吸待って打つという打ち方が常識だった。

真っ直ぐ待ちの変化球対応だ。

 

それはなぜか。

 

速い球に合わせておかないと振り遅れるので

打ち返せないという発想から。

変化球のタイミングで待っていると速い球にはとうてい

間に合わないのだ。

 

たしかにそれはその通りだ。

 

しかし、これで行くと

私がスライダーに空振りしたように、

バットを振り出すまで見分けがつかない変化球は、バットに当たらないのだ。

 

いわゆる切れのいい変化球には無理だという結論に至る。

 

私が子供の頃の常識指導である真っ直ぐ待ちの変化球対応は

現在の多様な球種と本当に切れのいい変化球には

理論として合わなくなってしまったのだ。

 

当時の指導者は切れのいい変化球を知らないのでは。

 

これは

もうひとつの常識であった

「打者は詰まったら負け」

というものも影響しているように思う。

 

詰まるというのは芯より根元に当たることを言い、

振り遅れていること。

 

これを打者の技術不足、投手との勝負に負け、

打ち取られの代表のような意識が浸透していたため

詰まらないように打ち返すには、

真っ直ぐに照準を合わせろとなったのだ。

つづく・・・

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