毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

凡打とはⅢ

もう3か月も前に

この場に記載した凡打についての考察が

その後ほったらかしになっていた。

 

その内容はコチラ

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

凡打とは

 

凡打とはⅡ

 

打者の一流を示す数字に3割がある。

プロの世界ではレギュラークラスであればシーズンを通して3割を打つと

一流とされている。

 

それでは失敗が許される7割はどういうことか。

 

7割は4つに大別されると考えられる。

 

ひとつは手が出ないほどのいい球、もしくは

手は出せたが、とうてい打ち返すことができない球がきた。

 

要するに完全に投手の力量にやられたという場合。

 

これは今まで見たこともない、

いわゆる経験したことのない球が当てはまる。

 

他の表現であらわすと

見えない球、

わかっていても打てない球、

狙っているのに打ち返せない球、のことだ。

 

藤川の火の玉ストレートは狙っていても打てない球と言われ、

佐々木のフォークは人間の動体視力ではとらえることは不可能

と言われた。

 

そして二つ目はボール球に手を出すということだ。

 

これは相手ピッチャーの力量というより、打者側のミスになる。

打った後「しまった」という顔をする打者は、

このボール球に手を出したときがよくあてはまる。

 

ここでいうボール球に手を出すというのは

打ち気にはやり、思わずボール球を打ってしまったという状況だ。

 

打撃というのはカウントで行うものだ。

 

投手(捕手)も打者も自分に有利のカウントを作ろうとする。

 

投手ならストライク先行、打者ならボール先行のカウントをつくる

ということ。

 

たとえば、

ストライクが先行すれば投手はボール球を投げる余裕が出来る。

そうすると

いわゆる見せ球を使い打者に勝負球ではない球を意識させることができる。

 

インコース高め(インハイ)に速い球を一球見せれば、

打者はその球を意識して体が開いたり、外の変化球に対応が遅れたりする。

または

変化球のボール球を見せれば、打者はその球を意識して

速い球には遅れてしまうというようなことが代表例だ。

 

逆にボールが先行すれば投手はストライクが欲しくなり、

ストライクコースに投げてくる。

打者としては

そのストライクコースの球種(ストレートならストレートにカーブならカーブ)に

ヤマを張って1,2の3のタイミングで打ちに行ける。

 

ヤマが外れても見逃して、ストライク一個投手に与えて

次の球でまた勝負すればいいだけなのだ。

 

高度な技術(コントロール、球威、マウンドさばき)をもつ投手は、

あえてボール先行させ打者有利のカウントにしてしまうこともある。

 

これは

ボール先行させ打者に打ち気にさせ、一球で凡打にさせるため。

あるいは

ボール先行させたことで打者にウェイティング(待つ)の気持ちにさせ、

次に簡単にストライクを取り、

最終的には勝負球一球でケリをつけてしまおうとするときなどだ。

 

このように投手有利、打者有利にするためにカウントを作るのだ。

 

その中でボール球に手を出してしまうのは

打者有利のカウントで、1、2の3で打ちに行ったとき狙った球が来て

「よっしゃ」

と打ちに行ったが、実はボールだったというケースと

投手有利のカウントで打者が打ち取られたくないという心理の時に

投手がボール球を投げ打者は「やばい」と思って

バットを出したが実はボールだった。というケースだ。

 

長くなったがここまでが以前までの内容。

 

三つ目は狙い球とちがう球が来たときだ。

 

たとえば、球種に関係なくインコースを狙うと決める。

そこへインコースの球が来て打ちに行く。

コースに対する体の反応とバットの軌道はあっている。

ただし、自分の感覚の球速(タイミング)が狂い、

イメージ通りボールをとらえることができないというケース。

 

逆に球種だけを狙い打ちに行ったが、

コースに対する反応が合わず凡打になるというケース。

などが考えられる。

 

球種やコースを狙い、その通りの球が来て打てると反応したが、

打ちに行った球が、自分の感覚より速かったり、

変化が鋭かったりしてみえない、ついていけないというようなケースは、

この三つ目ではなく

一つ目の投手の力量にやられたという範疇にはいるものと考えれる。

 

そして最後の四つ目を近いうちにまとめよう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP