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そして右へ打った

右へ打てといわれる理由の結論をさらに展開する。

前回の内容は2015-1-6

 

 

子供の頃

右へ打てと言われても、右方向も左方向も野手がいるわけで

右がヒットコースが空いているわけでは無い。

 

バットは右から左へ移動するわけだから

左へ飛ばす方が自然では。

 

しかも、

引っ張った打球の方が打球は速いぞ。

 

右へ打とうとすれば、小手先で打とうとして強く打てないし、

セカンドに転がってばかりだ。

 

と思い、

なぜ「右へ打て」とばかり言うのか理解が出来なかった。

 

 

でもわかった。

 

 

それは

 

 

ひとつ、長く見ることができるからだ。

 

野球界で言われる長く見られるというのは、

投手から放たれた投球を自分のヒッティングポイントまで時間を多くかけることを言う。

 

時間がかかれば打者はどんな球種か、どのコースに来るか、の判断を

じっくり時間を要してできることになり、早くに判断して失敗する確率を低くしてくれる。

 

したがい、

打者は、なるべく長く見られるよう打撃をすることで

成功確率を上げたいのだ。

 

それでは長く見るためにはどうするか。

 

できるだけ

投球が自分の方に近づくまで打つ判断を遅らせるのだ。

いわゆる「引きつける」「呼び込む」というやつだ。

 

こうすると長く見られるものの、たとえばインコースに来た球を

長いバットの先端の方にあるバットの芯に当てるためには

体を回して、腕をちぢめて、窮屈に打たなければ当たらない。

 

芯に当てようと思えば体を回さず、腕も縮めず

構えたバットをおろすだけで、

勝手にバットの芯が当たる外角の球が良いわけだ。

 

つまりインコースの球を打つより楽に打てる外角を打つことが

打者にとっては容易なのだ。

 

そして

外角の球に対して

構えたバットをおろすだけで、バットの芯に当てたときの

バットの角度は、グリップの位置より芯が後ろになる。

 

この角度で投球がバットに当たれば、

打球は右方向に行くということになる。

 

これが、右へ打てという理由のひとつ。

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