山本昌が今年50歳を迎えることから
道具が介在するスポーツは長くできるという話をした。
今、高齢のスポーツ選手として取り上げられることが多い
カズ、葛西、伊達、そして山本。
全て道具を使うスポーツだ。
道具が介在することが多いほど平均年齢も高齢になる。
この中で一番道具の介在が少ないサッカーは、
20代でピークを過ぎ、引退となることが多い。
カズは今までの実績と話題作りで長くやっているだけで
戦力として雇っているわけではない。
葛西も多くの道具を使い、経験による巧技が体力をカバーする。
また、マイナースポーツで競技人口が少ないことも味方している。
山本が長くできるのもボールとバットを使い、
その道具を巧みに使うことで成果が出るスポーツであり、
失敗の確率が高い野球というスポーツの特質から、
年齢を重ねても出来るのだ。
道具が介在せず肉体能力を競うスポーツや
体力がものをいうスポーツではこうはならない。
陸上や水泳、体操などは典型だ。
肉体がぶつかる相撲、柔道もそう。
道具が介在しながらも体力がものをいう
ラグビーやアメフトも若さには勝てない。
特に野球は特別なアピールポイントがあればいいのだ。
バッティング 肩 足など一部分に秀でていれば、
他の部分が中学生レベルでも一線にいられることがある。
野球の場合
どんなに練習しても、多くの時間を野球に注ぎ込んできても
バットをもった素人に打たれる可能性があるうえ、
素人の投げる球を打ち損なう可能性があるのだ。
道具を使わない陸上ではこれはありえない。
野球はボールという道具に意思を込め、
バットという道具に自分の成果を委ねなければならないため
練習量や体力だけで勝負がつかないのだ。
そのため長く続けられることになるわけだ。