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1芸に秀でることが光を当てる 先週のつづき

先週の水曜日のつづきだ。

先週の内容は1芸に秀でることが光を当てる

 

一方でプロとアマの差が逆転しているスポーツもある。

 

たとえばスキー。

プロスキーヤーよりオリンピックに出場するアマチュアの方が

タイムを測れば速いだろう。

 

たとえばフィギアスケート。

オリンピックで一旗揚げ、技術の頂点はアマチュア時代で

そこからプロに転向してお金を稼ぐという稀な仕組みだ。

 

道具に意思を預けると、

素人がプロに勝つ場面が出るという話に戻そう。

 

野球は道具を多く使う。

だからお金がかかるスポーツだ。

 

サッカーはボール一個で技術が磨けるので貧しい国でも盛んになり、

世界中で楽しまれる。

野球は、お金がかかるので世界中誰でもというわけにはいかない。

いかにもアメリカ発祥らしい。

 

その野球。

投手はボールに自分の意思を伝え、打者はバットに自分の意思を委ねる。

 

すると、投手がプロ、打者が素人という場合、

素人が打つことが可能だ。

 

バッティングはタイミングが命だ。

故に、投手が速い球、切れのいい変化球を投げようと

タイミングがあってしまえばバットという道具がそれを弾き返してくれる。

 

タイミングさえ合えば、あとは普通の大人の男の力があれば

フォームがどうのとか関係ない。

 

極端に言えば、目をつむってもボールが通るラインをスイングし、

タイミングが合ってしまえば打つことが可能だ。

 

投手が素人、打者がプロでも逆転が可能だ。

プロの打者が打ち損じる可能性があり、

8人の味方が守ってくれるからだ。

 

サッカーもそうだ。

 

ボールを持ったプロを素人が抜いてくるコースを読んで

足を出せば、ボールを奪える可能性がある。

これも目をつむってもタイミングが合えば可能性がある。

 

ただ、

逆はあり得ない。

ボールを持つ素人がプロを抜くことはできない。

とんでもなく足が速ければできるかもしれないが。

そんな人はそもそも素人でいられない。

 

ゲームの中で一番注目される投手と打者の対戦という

シーンにおいてプロと素人が逆転可能という野球は

最もプロと素人の差がないスポーツとも言える。

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