キャッチャーのキャッチングについて先々週、先週と記してきた。
その内容は
キャッチャーは、ミットを動かさず、ピタッと止めることが高い技術。
その理由は2つあり、
ひとつは、ストライクの球を確実にストライクと言ってもらうためというものだった。
もうひとつの理由とは、
ピッチャーを乗せていくためだ。
ボールはボールと判定されていいのだが、
そのボール球でさえ、てきとうに捕るとピッチャーは、気が抜けてしまう。
ピッチャーは、
「あれ、ボールが行っていないのかな」
「調子悪いのかな」
と思ってしまい、さらに
「なんか、今日調子悪いからだめだな」
という思考になりやすい。
だからキャッチャーは、たとえボール球でさえ、気を抜いて捕ることは避けたい。
完全なボール球や抜けた球、気が入っていない球をてきとうに捕ってあえて、無言の叱咤、
「てめえ、ちゃんと投げろ!」
とピッチャーに伝えることがあるが、
ピッチャーが入魂して投じた球が、ボール球になってしまったものは、
しっかりキャッチングしてやり、いい音をさせ
「大丈夫。今のはボールだったけど、惜しい。お前の球は来ている(生きている)次も入魂の球を投げろ」
と伝えるのだ。
これをされれば、ピッチャーは気持ちよくなり、一所懸命投げようとするのだ。
キャッチャーのキャッチングは、ボール球をストライクに見せる技術はいらず、
ミットを動かさず、ピタッと止め、良い球が来ているように見せることが技術。
その結果、キャッチングのうまさによってボール球をストライクと言ってもらえる場合がある。
しかし、真の理由は
ストライクを必ずストライクと言ってもらうためとピッチャーの気分を乗せていくため。
という2つのため。