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WBC センバツでの狭殺プレーの技術 2,3塁をつくるゴロゴー

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以前、WBCでの一戦で見かけたワンプレーにミスだとこの場で記した。

その内容はコチラ 2017-3-16

それは、狭殺プレーについてだった。詳しく取り上げるとしていたものだ。

 

その場面は、

内川がフォアボール、坂本がつないで1,3塁で鈴木のサードゴロに内川が狭殺となった。

1,3塁はゴロゴーでOKだ。

それは、挟まれている間に1塁ランナーが3進できるから。

だから3塁ランナーが殺されても、もう一度最低でも1,3塁の形をつくれる。

止まっていて、どうせ打者が刺されてしまうなら

3塁ランナーが飛び出して相手のミスを誘った方がいい。

または、ゴロを2塁へ送球、1塁へ転送となればゲッツーとなるかもしれない。

したがい、3塁ランナーはゴロゴーだ。

 

挟まれた3塁ランナーは2,3塁になるよう時間を稼ぐことが必要となる。

この時の3塁ランナーは、「生きよう」とか「ホームへ還って1点獲ろう」と思わなくてよい。

「時間を稼いで2,3塁をつくろう、あわよくば相手がミスしてくれれば生還しよう。」でいい。

自分は犠牲になって、他のランナーを進めることだ。

 

その時の技術とはこうだ。

アウトになる時は、先の塁へ。

この場合はホームへ向かいながらアウトになるということ。

3塁ランナーがホームへ向かいながらアウトになれば、

3塁ベースにランナーがいないことになり、ベースが空く。

そして、ホームへ向かってアウトになるということは、ボールを持った3塁ベースカバーの野手が、

ホームへ向かって、3塁ベースに背を向け遠ざかっていくことになる。

そこで3塁ランナーがアウトになれば、後ろのランナーを3塁で刺そうとしても送球しなければならず、

距離があるので時間がかかることになる。

これで、2,3塁の形をつくるのだ。

 

この時、坂本は2塁へとどまった。これは走塁ミスだ。

プロのゲームで挟まれたら、ほぼアウトになると考えていい。

坂本は2塁到達し、オーバーランしていた時点でまだ内川は挟まれている状態だった。

それならノンストップで3塁へ行かなければならない。

仮に内川が粘り、3塁でセーフになっても坂本タッチアウトで2,3塁にランナーが残る。

これは、坂本の一瞬の判断、躊躇が2,3塁をつくれず、1,2塁と攻撃の後退を招いたミスだった。

 

先のセンバツでも狭殺プレーを目にした。

足を大きな戦略として取り入れている健大高崎のプレーだった。

それは、明日へ。

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