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ホームランを生み出す秘密 王と落合に共通する武器

盗塁は、必ずしも脚の速さがNO.1の選手がタイトルを獲るとは限らないということを記した。

コチラ⇒2018-11-21 トリプルスリー 山田と柳田の同時達成と3度の達成を実現させた山田のおかげ

 

ホームランも飛距離NO.1やパワーNO.1が必ずしもタイトルを獲るとは限らない。

山田がホームラン打者になるなんて、本人も含め予想した者は少なかろう。

山田は、大きくない体で技術と反応といったところを駆使し、ホームラン王になった。

 

パワーは絶対的に有利だし、飛距離を出すのに必要だ。

だから、野球選手は、一般人に比べ体が大きいし、ウェイトトレーニングを取り入れる。

 

日本人は下半身も上半身も鍛えて、体を大きくし、飛距離を出そうとする。

外国の選手は、上半身は鍛えるが、下半身には無頓着だそうだ。

それは、100mそこそこを飛ばすのなら、下半身まで鍛える必要がないという発想らしい。

これが、150m飛ばさなきゃホームランにならないというのなら、下半身も鍛えるよ、だそうだ。

 

落合は、入団当初よりどんどん体を大きくし、腹も出るほどになっていた。

ウェイトトレーニングをしない落合は、必要な筋肉は練習の中で身に着けるとしていた。

そして、夫人からホームランを打っている選手はみんな大きいじゃない、あなたも食べなさい。

と助言され、腹が出ても体重を増やすことを優先して、飛距離を出そうとした。

腹が出ることになれば、機敏さは失われるはずだが、それを捨ててもホームランが打てる打者を

目指し、ホームランを打つことで選手としての価値を上げ、チームに貢献できる選手を目指した。

 

ホームランバッターとしての体の大きさには恵まれない落合がとった方法は

飯をくったということと、ホームランはフェンスを越えればいいという発想だ。

なにも、150m飛ばす必要はない。外野フェンスの向こうに落とせばいいんだろ。

ホームランはホームランだから。というもの。

これにより、あの独特の打法と技術に磨きをかけ、誰もマネできない3冠王・落合が誕生した。

だから、落合は現役を退き、評論家から中日監督になった頃は痩せた。

もう、飛距離を出す体はいらないから、腹を引っ込めたのだ。

 

落合は日本プロ野球史上最高のテクニシャンであり、最高の右打者である。

そのテクニックにばかり、注目されるものだが、

体の大きさには恵まれなかったものの、ふくらはぎの大きさ、ふくらはぎの筋肉の質には恵まれた。

落合のふくらはぎは異常と言ってもいいほど、発達している。

ユニフォームの上からでも、盛り上がったふくらはぎがわかるほどで、惚れ惚れとさせられた。

 

これは、王と共通する特徴だ。

王もふくらはぎの大きさは有名だ。

これは娘にも遺伝し、ふくらはぎが大きくて王理恵はいやだったそうで、

お父さんのせいでこんな大きなふくらはぎになっちゃった、だそうだ。

 

キャッチャーの位置から多くの打者を観察してきた谷繁は、

ふくらはぎが発達している選手は飛距離を出す。と言っている。

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