昨日からのカウント勝負というつづきだ。
2019-12-9 真っ直ぐがストライクコースに来るとわかっているなら打てる
2019-12-10 こんなピッチャー打てるのに カウント不利で凡打に終わる
そこで古田の考え。
プロの速い球、鋭い変化球はヤマをはって、
ひとつに絞り、甘い球を確実にとらえる打ち方をしなければ
なかなか打ち返すことができないから
ツーストライク後はヒットを打つのは甘いところに来た球だけにして、
なんとかボールを投げさせてフォアボールで出塁するという考え方だ。
ハイレベルな野球ではこういう作戦もあるのだ。
低レベルではツーストライク後でも打ち返せるけど。
必ず来るストライク3つのうち、ひとつを確実に捉えることが好打者だ。
そのうち2つをとらえられなければ、あるいは2つが自分の読みと違うところに来てしまった場合は
フォアボール狙いに切り替えるというこの発想。
このことを古田は広沢に助言したそうだ。
古田:「広沢さん、ツーストライク後からもホームランを打とうとしてません?」
広沢:「まあ、あわよくば・・・」
古田:「ツーストライク後はフォアボールを狙いますよ」
広沢:「・・・」
理由は前述のとおりだ。
ツーストライク後に三振しないようにしてあらゆる球に対応して、しかもあわよくば
ホームランを打ちたいなどとはその成功確率は恐ろしく低いはず。
広沢はアマチュア時代、日本代表の4番も務めたような強打者だった。
アマチュア時代まではその考えでも通用したかもしれない。
しかし
その考えのままプロでやっていては三振は増え、率が残らないのもうなずける。
一方、プロのレベルに合わせ、どうすべきかを考えた古田は
きっちりそのレベルでも1流の実績を残し、2000本安打も達成することになった。
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