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なぜファーストに捕りやすい球を投げろと言われだしたか

1塁送球をワンバウンドで投げる時、ショートバウンドやハーフバウンドではなく、

捕りやすいところでバウンドさせろ、ということが一般的だった。

2019-6-13 ファーストを甘やかさない

2019-6-14 ファーストの捕りづらいショートバウンドやハーフバンドをあえて思い切り投げる

なぜファーストに捕りやすい球を投げろと言われだしたか。

 

それは、ファーストを下手が務めることが多いということと、

足を固定しているから捕球が難しいことにある。

 

ファーストは、ゴロを処理する範囲が狭い。

左側がすぐにファールラインなので守備範囲が狭い。

また、打球を捕球できなくても、前に落とせば、ベースが近いので

間に合う可能性が残る。

そして、送球の機会が圧倒的に少なく、短い。

そういう理由で、守備力が弱い選手が務めることが多い。

バッティングを重視して、体がでかく、脚力がない長距離砲が務めるということが

多い。

だから、若い頃は他のポジションを守っていたベテランがそのバッティングを生かそうと

ファーストへコンバートされるケースは多い。

 

守備力が弱いとはいえ、アウトを獲るためには、送球を完全捕球しなければならない。

送球を受ける機会が多いのだから、それだけ難しい送球が来る可能性があることは

わかっているわけで、練習すればいいということだ。

 

はるか、頭の上を通ってはどんなにうまくとも捕ることはできないが、

手が届くのなら、どんな球でも捕れる。

ショートバウンドなど内野ゴロを捕るのと変わらない。

むしろ、左右前後、強弱、変則な動きがある内野ゴロを捌くより、

よっぽど楽だ。

 

そして、ファースト擁護のもう一つの理由は、脚の固定にある。

内野ゴロは足を自由に動かして捕球が可能で、機敏に華麗に勇ましくかっこよく

できるから、好きに捕ることができる。

一方の受け手は足が固定されるので、捌くには手だけということになり、

お前の送球に合わせなきゃという意識が浸透し、

受ける側はかわいそうだということになった。

 

しかし、かわいそうなのは送球する方。がんばって難しい打球を処理したんだもん。

手が届く範囲は受け手側の責任。

ファースト受難とまでは言えない。

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