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無邪気に受け入れる野球理論

昨日は、桑田現場復帰による、その輝かしい高校時代の大記録を記した。

2021-2-16 この世の記録で最も難度が高い桑田甲子園20勝

 

桑田は理論派とされるので、その指導方法が注目される。

以前、テレビメディアなどでの理屈には、なるほど、と納得される部分とクビを傾げたくなるものがあった。

いくつか記してみよう。

 

まず、新しい発見として納得させられたのがオーバースローについての概念だ。

ピッチャーがオーバースローで投げる時、肘を高く上げリリースの地点を高くするというのが一般的だったが、

腕を高くするのではなく、体をやや倒すことでオーバースローになるというもの。

 

腕は肩から下へ伸びている。

それを直立の状態で腕を高く上げるのは不合理だ。最も力を伝えるには、

不自然な動作となってしまうのだ。

だから、体を倒すことで肩から伸びる腕が自然な形で直線になるように投げればいい。

 

また、両手で捕れ、という指導について異議を唱えていた。

両手で捕れというのは、グラブが粗悪だった昔は両手で捕らなければキャッチがままならなかった。

品質の良くなった現代のグラブでは、充分片手で捕れる。

目的はアウトをとることだから、キャッチするだけでは終わらない。

片手の方が捕りやすく、リズムよく、早く、アウトが獲得できるなら、そっちを選択する場合もあるということだ。

 

これは、何でも丁寧に、着実に、大それたことをせず、コツコツというのが美徳とされる

いかにも日本的な考えにもよるだろう。

片手でのキャッチはてきとう、いい加減、かっこつけ、という印象を受けるため、叱り対象となりやすいのだ。

 

ただ、この両手で捕れ、という指導に付随する正面で捕れ、ということに関する桑田の解釈には首を傾げたくなる。

それは明日へ。

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