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どんなにすごい変化球もわかっていれば怖くない

変化球についての連載5回目。

変化球を決める要素として握り、軌道(変化)、効果について記した。

2021-9-24 スライダーとカットボールの違い 変化球は握りと軌道と効果

2021-9-27 その軌道は? ツーシーム系とカット系

2021-9-28 カーブの軌道と縦のスライダー

2021-9-29 チェンジアップはまだ来ない バッティングには命のタイミングを外す

 

変化球は相手を惑わしたり、裏をかいたりするためにある。

ファストボールを投げられない人はいない。

その人が思いっきり投げて最もスピードが出る球だから、誰にでも投げられるわけだ。

そのファストボール以外に曲げたり、落としたり、スピードを殺したりすることにより

打者は迷ったり、予期しなかったりで打ち取られる。

その球が来るとわかっていれば、迷わないのでたとえ打てないとしても怖さや不安はない。

 

野球ができた頃、ピッチャーは抑えるのではなく、バッターの打ちやすい球を投じる役目だった。

お互いのチームが打って、点数を取り合うスポーツだった。

ストライク、ボールは警告だったらしい。

 

ストライク、つまりいい球は打者が打つべき球が来たのに、打たなかったから打者に与えるペナルティという意味だ。

警告、打ちなさいよ。

ボール、つまり悪い球は打者が打てない球を放ったピッチャーに対するペナルティという意味。

警告、ちゃんと投げなさい。

 

ところが、野球の発展に伴って、ピッチャーは技術を駆使して打者が打てない球を投げて抑える役目に変わった。

対する打者はそんなピッチャーから快打をするほどいい選手という意味に変わった。

ということで、ストライクは打者へ与えるペナルティからピッチャーへの賛辞になり、

ボールはピッチャーへ与えるペナルティから打者の好選球となったのだ。

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