ファーストやサード側に上がったファールフライではキャッチャーは追いかけるものの
ファースト、サードが優先される。
これは内外野にも言えることで、内外野の間に上がったフライは外野が優先される。
そしてその際の掛け声の基本ルールがある。
2022-10-10 フライを捕る際の基本ルール 掛け声の発し方
ファースト、サードが優先されるのは、キャッチャーがピッチャーの投球を捕ろうとしている状態から打球を判断するより、
最初から打球が飛んでくると想定しているファースト、サードの方がフライへのアプローチが速いから。
そして、キャッチャーは座った状態から立ち上がらなければいけないこと、
マスクを外す手間があること、防具をつけたまま走ること、などがあるためということは記した。
外野が優先されるのは、前に向かって走っているからだ。
内外野の間に飛んだフライは、外野の方へ向かって飛んでいる。
外野手に近づいて行くわけだ。
したがい、内野手は後方へ走り、外野は前方へ走る。
スピードが乗るのは外野であり、見やすく捕りやすいのは外野手となる。
そして掛け声の基本ルールとは。
捕りやすい方が声を出すということだ。
キャッチャーフライならキャッチャーは声を出さないでいい。
俺が捕るという意思表示をしなくていいのだ。
「ガリッ!」「オーライッ!」「OK!」など発しない。
とにかく、ボールに全力で向かうのだ。
そして、ファーストやサードから「ガリッ!」「オーライッ!」「OK!」と聞こえたら
即、避ける。
その掛け声が聞こえない限り、追いかければいい。
キャッチャーが俺が捕るという意思表示の掛け声を発してしまうと、ファースト、サードが
声を出した場合、声が重なり、聞こえにくくなってしまう可能性がある。
さらに両方が俺が捕る意思表示をすると、あいつも声出していたけど、これは俺が捕ると言ったから
俺が捕る、と責任が生じ、意地でも捕りに行くということが起きやすく、激突の危険が生まれる。
だからキャッチャーは声を出さず、ただ、打球を追う。
ファースト、サードからの声がない限り、追う。
声がないという事はお前が捕れと言っているのだ、俺が捕ってやる、とキャッチャーは思えばいい。
そしてファースト、サードから声が聞こえたら捕れると思っても避ける。
優先されるのはファーストやサードだ。
この時、ファーストやサードにも掛け声のルールがある。
しっかり取り決めておかないとケガの危険や落球の恐れがある。
明日へ。