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勝負はだまし合い 高度な技術がいつしか卑怯者に

技術が高度になり、情報が多くなった今では、選手の狙いが見ている側にははっきりわからなくなった。

詰まることは打者の負けとの認識があるから、たとえヒットになっても「飛んだところがよかった」とか

「ラッキー」と片付けられてしまう。

しかし多彩な変化球に対応するには打者も多彩な技術で対応し、芯を外しても外野の前に落とす

打ち方などを磨いている。

2022-10-4 ウソ、見栄、勘違い プロのプライド

 

観ている側は逆球と思える投球もWBCで松坂と城島がやったように意図してのものかもしれない。

詰まった当たりがヒットになるのも、イチローのように多彩な投球に対応するために

芯を外してもいい打ち方をした結果かもしれない。

篠塚は二塁のランナーの脚が遅いと思えば詰まった当たりで外野の前に落として1点を

取るバッティングをしたという。

偽装バントでランナーを進める作戦がある。

わざとスタートを遅らせて自分の方に送球をさせてうしろのランナーを進塁させる走塁技術がある。

強肩外野手はランナーが先の塁を狙うよう捕球に時間をかける場合がある。

内野手は偽投をしてランナーをおびき出すヒラメキがある。

 

ところが隠し球は卑怯との見方をする。

ランナーが打者へコースや球種を伝達するのは卑劣と考えが変わった。

 

打者へに伝達は少年時の野球指導でも当然に行われていた。

サインを読み取り、ランナーコーチから打者へ伝達するのも昔は高度な作戦だった。

今はサイン盗みと言われる。

そもそもサインを複雑にしているのは、読まれる可能性があるからだ。

 

相手をだますのは勝負の常套だ。

というより勝負はだますことを前提にできている。

裏をかく、相手の心理を読む、種をまく、といったことは高度な技術であり、戦略だ。

変化球だって相手をだますためにある。

できるだけ真っ直ぐに見えるチェンジアップがいいとか言う。

だましだ。

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