昨日からのつづきだ。
2022-11-22 日本シリーズのような短期決戦にみるWBCの楽しみ方
5戦のものは一塁手が手を出しさえしないほど捕れないと判断した送球だったが、
6戦のものはファーストベースカバーに入った山田は捕ることができた。
ピッチャーとともに双方のエラーと言っていいものだった。
山田がグラブに当てながら逸らしているように見えるので、むしろ山田のエラーと言ってもいいほどだ。
ベースカバーでの捕球は動きながら入るとブレる。
胸に来ればブレてもさほど問題ないが、そうでないものは捕りにくい。
そして、送球は基本胸辺りに来てくれることを予想しているので、特に下への送球には反応が遅れる。
この時の山田は走りながら送球を見ているというわけでもなさそうなのでブレてはいなそうだ。
低めに来てしまった送球に反応が遅れた時、捕りに行くと大けがをすることがあるという
典型のプレーだろう。
アウトにしようと思うとグラブだけで行くので、ポイントにグラブを置けないと逸らすことになる。
やばい、と思った時、止めることに専念すればアウトにはできないが後ろにはやらないプレーを選択することもできる。
だが、プロならば難しいプレーも完成させたいので、あっ!と思っても捕りに行く。アウトにしに行く。
しかも通常、それが成功することが多いので、止める行為を選択しようとはしない。
捕った方がかっこいいし、さばいたことこそプロだから。
ところがそれを失敗すると、恐ろしくブサイクになる。
要はキャッチボールを後ろに逸らしたという事だから。
野球の基礎の基礎もできないプロという瞬間は本人にとっては恥ずかしく、思い出したくないプレーとなる。