身体能力の高さゆえ、ピッチャー登録へと舵を切った根尾。
その能力は桑田を彷彿とさせる。
2022-6-14 野手からピッチャーへ転向はしない 根尾ピッチャーへ
2022-6-15 根尾の特徴は身体能力の高さ 野手で走り回るかピッチャーでねじふせるか
桑田によく似ているのだが、根尾がもっと似ているのはマンガ「キャプテン」のイガラシ。
ピッチャーも野手もこなし、主軸を打つハイセンスなプレースタイルがそっくりで、
なにより顔が似ている。まさに“リアルイガラシ”。
野球はピッチャーが華であり、ピッチャーをあきらめた後でも野手はできる。
だが、桑田は野手を選択していたら、イチローにも劣らない名プレーヤーになった可能性がある。
だから根尾がピッチャーを選択した場合、桑田のようになってしまうことが懸念される。
桑田は野手としての方に魅力があった。
大谷はNO.1の能力があるのでピッチャーを必ずやらなければいけなかったが、
そうでない場合は選択に迷う。
根尾はキャッチャー転向すら考えられていた時期があったほどだ。
だが、最も求められるポジションであるピッチャーをやることができる可能性をもつ選手が
それをやらないという選択はできにくい。
ピッチャーを選択した場合、最初から野手専念していたら、
どんな選手になったのだろうという失望がどうしても伴ってしまうのだ。
ピッチャーを選ばなかった場合でも同様だ。
ということは、後からでは間に合わないピッチャーと30過ぎてもできる野手ということで考えれば、
ピッチャーをやるしかないということになる。
桑田には、途中でピッチャーに見切りをつけ、野手転向することを切望していた。
大リーグへ渡るベテランの頃でもまだ、野手にチャレンジしてほしかったし、
もっと言えば、引退を決めた頃でさえ野手へチャレンジしても若手に勝てるのではと思わされる
ほどだった。
余談だが、堀内がかなり昔、
桑田が入ってきたとき、堀内さんとどっちが上ですか?の問いに、あーそりゃ僕の方が上ですよ、
と答えていた。
ただ、江川が入ってきたときは負けたと思いました、と発言していたことを
よく覚えている。
今回ピッチャーを選択した根尾の成功をどこにするかがまた、難しくなる。
明日へつづく。