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野球なんてなくても死にはしない 傑作選2013年12月30日

2013年12月30日に、この場で記した

野球なんてなくても死にはしない

 

田中の移籍ニュースを見ていたときのこと。

新ポスティングシステムだと20億が上限だそうだが、自由入札であれば60億とも100億とも言われた。

 

そして年俸はいきなり1000万ドルをゆうに超えるとのこと。

すると、隣にいた友人は「信じらんない」と言い出した。

 

田中の実力が、1000万ドルに値しないと言っているのではなく、野球で億がポンポン飛び出すことに

「信じらんない」わけだ。

誰かが言った、たかが野球(されど・・・)で。

 

20年くらい前、格闘技がブームになってきた頃、

「野球なんて棒っきれ振り回してるだけで、何千万、何億ともらえる。こっちは命賭けてやっているのに。キックボクシングで肘がまともに当たれば頭割れるんですよ。」

と事あるごとに憤慨していたキックボクサーがいたけど、ホントにただの遊びだから。

(でも自分がやっていたサッカーについては言及しなかった)

 

これも、日本での黎明期の野球を文化と言えるほど根付かせた先人達の、

それこそ命を賭けた努力の賜物といえる。

そして、それを発展させるべく各時代に登場したスターの系譜。

そして、そのおもしろさを伝えたマスコミによる相乗効果。

これによりただの球遊び、棒遊びで巨万の富を築くことができるようになった。

 

野球にだけ言えることじゃないが、この連鎖によりテレビを筆頭とした媒体の

人へ与える影響は多大だと言うことだ。

 

野球選手にはインタビューその他で、通り一辺倒の返答や

おもしろくもないギャグをやって笑わせようとするのではなく、その瞬間どうしてそのプレーを選択したのか、

その場面で戦況からしてどんな心理戦があったのか、読みは?ひらめきは?技術は?

こういったことをプロならではの目線で伝えてほしいのだ。

 

その点、イチローの発言には注目している。

考えさせられ、参考になることが多いから。

 

芸能、スポーツなんてなくても生きられる。

でも、自分にはないその能力に人が感動したとき遊びといえどそこへ巨額のマネーが流れ込むのだから。

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