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箱根は青学の4連覇が達成された。
出雲、全日本と負け、今年は危ないかもと思われた。
過去三年は往路も復路も優勝していたが、今年は往路2位。
一昨年に至っては全区でトップを譲らない完全優勝。昨年は三冠を達成。
しかし今年、往路優勝を譲りながらも総合では大会新の10時間57分39秒。
結果を見ると、歴代最強ということになる。
往路で36秒つけられていた差を、さっさと6区で追い越し52秒差をつけ7区へ。
無名とされていた7区で区間新を出して、3分28秒差。
最終10区では5分23秒差までつけて襷リレー。
6,7,8区で勝つという戦略がそのまま、7区の区間新を筆頭に6,8区は区間賞と復路は相手にならなかった。
4区や5区で不本意な走りがあり、往路優勝を逃したが、このくらいは織り込み済みと言わんばかりに
戦略がハマっている。
足をつる選手がいながら大会記録ということは、もっと良いタイムを想定していただろう。
区間賞は4人にとどまったものの、適材適所に人材を配置した圧倒的勝利ということだった。
一昨年は完全優勝をしたので、またここが目標となっていくのではないだろうか。
今度は全区でトップを譲らない完全優勝ではなく、全区間で区間賞のさらなる完全優勝も見てみたい。
戦略とはレースメイクのことだ。このレースメイクが駅伝の醍醐味。
青学は、エースを8区に配置した。エースが8区などとは、これまでは考えられない戦略だ。
要は、10人の合計タイムが一番短くなるようにする。
それには、コース適性や性格がある。これまでは2区にエースを置くことが通常だった。
今はタイムがかかり、一気に差が開いたり縮まったりする山登り5区にエースを持ってくる作戦もある。
他のチームのあいつにぶつけたいとか、午前の早い時間が得意な選手などというのもあるかもしれない。
リレーも同様で、100mでファイナリストがいない日本チームが、オリンピックと世界陸上で好成績だったのも
このレースメイクのおかげだ。
スタートダッシュが得意な選手を1走に置き、
足の短い日本人はコーナーリングがうまいので3走にそういう選手を置き、他の列強に離されない。
アンカーは、直線で力が出せる選手を置く。そして、バトンパスのテクニック。
青学は駅伝のレースメイクが頭に描いてあるので、往路で思い通りいかなくとも慌てず、
復路で逆転を確信しており、往路2位の時点で勝ったと思ったことだろう。
野球にもこの適材適所に配置し、チームの最高パフォーマンス発揮を戦略とする。
これについては昨日記した⇒2018-1-3 続・イチロー登場の衝撃 野球は総合力で勝つ
さらに明日へ続けよう。
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