高校野球でも常道の戦法になっている右対右、左対左のワンポイントリリーフ。
昨日からの続きとなる。2018-10-16 右には右を、左には左をスイッチ作戦 確率に基づき、いやがる作戦を
これに比べて高校代表のU-18アジア大会の取った戦略は真逆だった。
韓国、台湾と左ピッチャーが先発のチームに敗れた。
日本は左打者が並ぶ。
元々、左打者ばかり集めてしまったため、それに対処する工夫が打てなかったのだ。
ネームバリューに頼ってチームを編成してしまい、左の好投手にあたって、もろさが出てしまった。
結果が出ているからと左打者ばかりを並べても一発勝負では、その選手たちが結果を出すとは限らない。
しかも1,2戦の香港、スリランカという日本の地方大会の早い段階で消えるようなチームの
ピッチャーから結果を出したとしても参考にならない。
左ピッチャーを見やすいのは確実に右打者。
右打者がファールを打つ、ボール球を見極めることをして、球数を放らせればいい。
左打者が左ピッチャーから打ちに行っていては連打は難しい。
どう打線を組んで、どう点を獲るかをチームで作り上げられず敗れるというのは、
1流を集めた場合の弊害で、トップ代表にも言えることだ。
大谷が左ピッチャーに苦労していることも顕著な例のひとつだ。
大谷が1試合で3三振を喫した相手は左ピッチャーだった。
22本のホームランのうち左ピッチャーからのそれは、2本。
大谷の特徴である左中間へのホームランも、右ピッチャーだと、より見やすくなり
踏み込んで行くことができ、引きつけてバチンと打つことができるから。
左ピッチャーには判断を早くしがちになる。
来季は投げないので打席が多くなるが、当然のことながら左ピッチャーには苦労する。
巡り合わせで左ピッチャーの先発が多くなったり、ワンポイントに左ピッチャーをぶつけられたら、
打てないシーンが目立つようになる。
それさえも規格外の大谷は越えていくと傍目では単純に信じるだろう。
だが、右と左では打ちやすさ、打ちにくさは、そんな単純なものではない。
右ピッチャーで合うタイミングが、左ピッチャーでは数ミリ差し込まれたりする。
数ミリ、前に出されたりする。
ホームランだった打球がフライになり、ファールになったりする。
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