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一発勝負の高校野球で名門から金星をあげるために

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先日は、春の大阪大会で公立の進学校である寝屋川高校が、

センバツ覇者の大阪桐蔭を、あとアウト1つで負かすというところまで追い込んだ。

そして、あとアウト1つのところでもセカンドゴロエラーで同点となった。

寝屋川は勝ったと思い、大阪桐蔭は負けたと思った。

 

寝屋川高校は公立校なので選手を集めるということはできない。

野球部の生徒は、限定された地域の中から試験を突破し、

その中で野球好きが集まるという形になるはずだ。

 

スポーツで常勝するには、お金をかける必要がある。予算を割くことで環境が整う。

環境とは、野球がうまくなるための環境のこと。

それは、場所、道具、指導者、優秀な選手、協力者というようなこと。

これらは、すべてお金で解決できる。

 

常勝のためにはお金が必要だが、

一発勝負の高校野球で名門から金星をあげるには、必ずしもお金が必要ということではない。

必要なのは、練習することと情熱を持つことは大前提として、さらに情報と経験と体格となる。

これについては過去に28回に渡って記した。⇒弱小チームの間違った鍛錬 うまくはなるけど勝てはしない Vol.28

 

ただ、高校野球は部活動であり、高校に通う本分は修学。

だから、寝屋川高校のようなチーム作りが本来のあり方と言えよう。

高校野球の王道とすべき理想のチーム作りは、全国から選手を集めることではない。

だから、こういうチームが王者に一泡吹かすという図式が高校スポーツの醍醐味でもある。

いくら環境の違うチームと言えど、同じ高校生だ。

同じ時間だけ生きてきて、同じ高校生活だけの間で青春を燃やすという条件は同じ。

 

名門校を選ぶ選手たちは「野球がうまくなりたい。」と大きな覚悟をもって精進しようとする者たち。

明けても暮れても野球漬け、青春を野球に賭け、封建も我慢しているような選手が、

練習時間もままならず、志も低いチームも多い公立校を相手にはしたくない。

しかし、この試合は準々決勝という舞台であるため、ここまで勝ち上がってきたチームは、

環境に恵まれていないかもしれないが、志をもって野球に取り組んできたチームだ。

 

野球の実力を伸ばすために名門校を選んだ選手と

進学校の試験を突破した上で、野球をやるという高校生活を選んだ選手たちが

同じ土俵で戦う高校の部活動、高校野球。

明日もこの図式を取り上げよう。

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