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先発完投はシーズンが長いから 国際戦は27アウトを全員で

以前のこれを記した。今日はその続きだ。

2021-7-5 左ピッチャーを苦にしない左打者などいない

 

左打者が左ピッチャーの球を引っ張って、強い打球を打とうと思うと確率は落ちる。

引っ張るには前で捉えるので早めに判断しなければいけない。

左ピッチャーが投じる軌道を左打者の立ち位置で見ようと思うと右ピッチャーのそれと比べて見づらく、

左打者のバット軌道で前で捉えようとするには右ピッチャーのそれと比べた場合、難しい。

難しいということは確率が落ちるということになる。

ライトへ遠くに飛ばすのは確率が落ちるわけだ。

これはどのバッターも確実に当てはまる自然の現象だ。

だから反対方向へホームランしたい。

だが、反対方向は飛ばないからこれまた確率が落ちる。

 

今回のオリンピック代表のピッチャーは右が9、左が2。

今いる能力が高いピッチャーを上から数え、出られる選手を11人選んだらこうなった、ということだろう。

日本の1流ピッチャーなら右打者だろうが、左打者だろうが抑えてくれる、という目論見があるからだ。

しかし、左打者には左ピッチャー、右打者には右ピッチャーを充てることが確率を高める。

 

プロはクローザー、セットアッパーが決まっており、それを勝利の方程式と呼ぶのはリーグ戦だからだ。

それもシース゛ンで140試合もあるから。

だから、敗戦処理という役割があり、捨てゲームをつくる。

国際戦は1戦必勝になるので、その時、一番いいボールを投げるピッチャーや一番信頼できるピッチャーを優先する

使い方をする。

そして左には左、右には右を充て、27個のアウトを積み重ねる戦い方をする必要がある。

 

リードされていても、どんどんピッチャーをつぎこむ。

使わないまま終わってしまってはもったいない。

そういう意味では、ぜいたくな起用ができ、またさほど考えなくてもどんどん使っていい。

以前、WBCで藤川の調子がいまいちと見た首脳陣が、ダルビッシュを抑えに回したのはそういうことだ。

つづく。

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