オリンピックの投手起用の拙さを取り上げることで、これからの投手起用法が変わるということを記す。
オリンピックは決勝戦だけ投手継投がうまくはまり、完封リレーでアメリカを下すに至った。
最後になってやっと、自チームを有利に導くべく継投になった。
もっと細かくつないでもいいくらいだった。
大野を余していたし、青柳も働きどころを見極めれば、ワンポイントでいい。
最も大事なのは先頭を抑える采配をするということだから、そこに最善のピッチャーを充てれば
もっと違う使い方になったはずだ。
野球はピッチャーだ。
ピッチャーが勝敗を100%握る。
他の団体競技で1人にこれだけ勝負の比重がかかるものはないだろう。
野球においてピッチャーは自分の意志を球に伝え、打者はバットに思惑を委ねる。
ピッチャーだけがボールを自分の意志により自由に扱えるのだ。
打者はそのピッチャーが投じた球に応じてバット操作をしなければならない。
野手は打者が返した打球に合わせて、動かなければならない。
走者はボールを扱わないが、ボールを追いかける、あるいは持つ野手の位置と動きに合わせて走らなければならない。
だからピッチャーはわがままだ、と言われ、お山の大将の性格の方がピッチャー向きとも言われる。
ゆえに野球はピッチャー。
そしてピッチャーが意志を貫徹した状況とは失点しないということになる。
ヒットを打たれようが、ランナーを出そうが、点を取られなければ成功だ。
とはいえ、失点とはランナーを出すことの積み重ねだから、結局、その意志はランナーを出さないということになる。
そこで最も大事にしなければいけないのは先頭打者となる。
先頭打者を切れば、大量失点の確率は極端に下がる。
明日へ。
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