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ピッチャーは意志を伝え、打者は思いを委ねる

オリンピックの投手起用の拙さを取り上げることで、これからの投手起用法が変わるということを記す。

2021-8-12 勝つことは投手起用で決まる

 

オリンピックは決勝戦だけ投手継投がうまくはまり、完封リレーでアメリカを下すに至った。

最後になってやっと、自チームを有利に導くべく継投になった。

もっと細かくつないでもいいくらいだった。

大野を余していたし、青柳も働きどころを見極めれば、ワンポイントでいい。

最も大事なのは先頭を抑える采配をするということだから、そこに最善のピッチャーを充てれば

もっと違う使い方になったはずだ。

 

野球はピッチャーだ。

ピッチャーが勝敗を100%握る。

他の団体競技で1人にこれだけ勝負の比重がかかるものはないだろう。

 

野球においてピッチャーは自分の意志を球に伝え、打者はバットに思惑を委ねる。

ピッチャーだけがボールを自分の意志により自由に扱えるのだ。

打者はそのピッチャーが投じた球に応じてバット操作をしなければならない。

野手は打者が返した打球に合わせて、動かなければならない。

走者はボールを扱わないが、ボールを追いかける、あるいは持つ野手の位置と動きに合わせて走らなければならない。

 

だからピッチャーはわがままだ、と言われ、お山の大将の性格の方がピッチャー向きとも言われる。

ゆえに野球はピッチャー。

 

そしてピッチャーが意志を貫徹した状況とは失点しないということになる。

ヒットを打たれようが、ランナーを出そうが、点を取られなければ成功だ。

とはいえ、失点とはランナーを出すことの積み重ねだから、結局、その意志はランナーを出さないということになる。

そこで最も大事にしなければいけないのは先頭打者となる。

先頭打者を切れば、大量失点の確率は極端に下がる。

明日へ。

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