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野球は脚のスポーツだった

野球の象徴としてボールがあり、それを捕るためのグローブがありそれを打つためのバットが

あるのだが、実は最重要は多くのスポーツと同様、脚だった、という話のつづきだ。

2021-9-10 野球は打つ、捕るではなく走る競技だった

 

ベースというものを考えて4つ駆け抜けて1点としたことで、こうすると得点するには、勝つには、

ベースを奪う方法として脚の速さ、ランニング技術、リード、スライディング、判断力、などが必要となるに至った

 

野球はベースボールという。

ベースとボール、バットは登場しない。

主役はまず、ボールだ。ボールを投げ、それをどう対処しようか、ということでバットが考案された。

そしてベースとボールだからベースを駆け抜ける競技としてルールを整備していった。

 

その創造過程としてボールからだから野球はピッチャーということになる。

この出発点が後に多くの人を虜にする野球の仕組みが決まり、ピッチャーが勝敗を100%握る競技となった。

他の団体競技で1人にこれだけ勝負の比重がかかるものはないだろう。

 

野球においてピッチャーは自分の意志を球に伝え、打者はバットに思惑を委ねる。

ピッチャーだけがボールを自分の意志により自由に扱えるのだ。

打者はそのピッチャーが投じた球に応じてバット操作をしなければならない。

野手は打者が返した打球に合わせて、動かなければならない。

走者はボールを扱わないが、野手の位置と動きに合わせて走らなければならない。

 

今夏、神奈川決勝の先制点は2死1塁から横浜4番打者がライト前ヒットを放った。

セカンドは飛びついたが、ライト前へ。

ランナーは迷わず3塁へ向かった。

ライトはこのランナーが目に入ったのか、ファンブルした。

セカンドはこの時点でバックホームへのカットラインに入らなければいけないところ

セカンド返球へのカットラインに入ってしまった。ライトもそっちへ返した。

セカンドがそっちへ行ったのなら、ライトはファーストへ返さなければいけなかった。

こうして、先制点が入り、これを三塁コーチのファインプレーと伝えていた。

まあ、それはそれでいいだろう。

おそらく三塁コーチはカットの位置やライトの動きと返球を見て回したのだろう。

 

この時はバッターランナーが2塁を狙ったからそこをライトは刺しに行った。

そう考えると難しいプレーではあるが、バックホームしておけば点をやらずにひとつアウトを増やせた。

2塁もタイミングギリギリだったので刺せれば1点は獲られるもののアウトがひとつ。

ところが、カットに入ったセカンドが捕ってバックホームしたことでオールセーフとなった。

こうしてアウトなしで1点献上という守る側からしたら最悪の結果となった。

格下のチームが先にエラーをしたり、フォアボールを出したりして失点したらまず勝てない。

格下チームは自分たちが順調な試合運びをしてやっと勝負になるからだ。

つまりこの走塁によりゲームの趨勢があっという間に決まったゲームだった。

明日へ続く。

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