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左ピッチャーの使い方が野球を制す

両チームの先発ピッチャーが右ピッチャーだと、“両右腕の対決”とはあまり言わない。

それに対して左同士だと“両左腕の先発”とか、投手戦になれば“両左腕の投げ合い”と言う。

これは左投げが少ないからだ。

と言うより左利きが少ないからだ。

世の中は右利きの方が多い。これは大小の差はあれど、全人類、全地域、全文化で共通することなのだろう。

2022-9-7 互いに左ピッチャーが登場すると“両左腕の投げ合い”と言う

 

左ピッチャーは圧倒的に少ない、と今でもプロの世界でも言われる。

本当か。

右に比べればそりゃ少ない。世の中右利きが圧倒しているのだから。

それに比べて左ピッチャーが圧倒的という印象はない。

アマチュアの世界ならいざ知らず、プロは圧倒的どころか、そんなに差はないのでは、

と思うくらいだ。

ただ、多くても3割くらいなので、これを圧倒的と言えば圧倒的なのか。

 

世間の左利きに比べれば割合は多い。

それは、左投げが野球をやった瞬間、まず、ピッチャーで使うと考えるからだ。

左投げはファーストと外野しかないので、この瞬間、ポジションに制限がかかってしまい

ピッチャーという選択肢を外せない。

 

さらに左投げが少ないことから、左ピッチャーの軌道を見慣れない、という理由で

左投げをピッチャーにしたがる。

右投げならピッチャーより野手を勧められる程度の球筋の選手でも左投げならピッチャーとして活用される。

 

現今、日本代表選手を選ぼうと思うと左打者が並びがちなのに対し、ピッチャーは

左をどううまく使うか、が戦略として最重要となる。

右ピッチャーの速球は佐々木、大谷、千賀、藤浪、平良、ダルビッシュ、藤川、伊良部など

簡単に名前が上がるが、左ピッチャーはポンポンとはいかない。

石井一久が思い浮かぶほどさかのぼりかねない。

 

左ピッチャーが速球を投げにくい理由に心臓が左に寄っている構造による、という説がある。

人間の心臓が中心より左に位置しているために、左に回転するより右に回転する方が

しにくいとされている。

そのため右ピッチャーの方が回転を速くしやすくスピードが出て、左ピッチャーはその逆となる。

ただ、世界最速とされるチャップマンは左ピッチャーだ。

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