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WBCの野球は変わったことをしない 事を荒げない

日本代表の野球の質は各球団の野球のそれとは違ってくる、と言うことを記した2017年8月4日のコラム。

2017-8-4 日本代表監督は稲葉で再出発 目指す野球は変わらない スターたちよ勝手にやってくれ

 

プロからは野球に関して感心する発言を聞きたい。

事を荒げない発言と無難な見識という事なかれに終始することがプロであろうか。

プロとは一般人とは違うレベルにいる人だから、一般人には理解できないでいい。

特有の見方、特有のセンスを発表してもらいたい。

 

結果論をさも解説と称し、声を張る。

「すごいと思います。素晴らしいです。通用すると思います。」

選手やプレーへの批判とか、ダメ出しを独自の目から発信しない風潮がある。

世の中全般の風潮で異端は一斉に反発が来るからだ。

 

これは最近の若手の解説者に共通することだ。

多くのマスコミの論調や一般受けする意見を、今常識とされる、あるいは流行りの技術を

交えて発言するだけで大衆迎合する。

 

超一流が集まる日本代表には策を練って失敗するよりオーソドックスに終始して

マスコミを通じ煽ってもらった方が盛り上がる。

誰が監督をやろうとそれで3位くらいまでは行くことはできるから野球に深く通じているより

選手に近い立場で事を荒げない方がいいという選択をしがちだ。

 

日本代表監督は器のある人を探すのも難しいし、そういった考えを持つ異端児は嫌われる。

求められるのは選手、コーチ陣、機構、ファン、マスコミのバランスがとれる人。

野球に秀でるより多くの意見と感情を丸められる能力だ。

 

余計なことをして大騒ぎされて責任を問われたりしたら、その後の球界での立場に影響してしまう。

代表の監督などという重責からそんなことをする勇気もなかなか持てないだろう。

 

代表の監督を進んでやりたいと思う人はまずいないと思われる。

プレッシャーと責任。失敗すれば築いてきた地位を傷つける。

成功してもそれが当たり前という目で見られ、監督のおかげという評価にはならない。

名声を得るのは選手たちだ。

 

その成功も、選手たちが実力を発揮したり、調子の波が良かったり、運が向いた時など

うまくハマってやっと達成される。

驚く戦略をとって勝利に導けば監督に光が当たるが、それでも同時に称賛だけでは終わらない。

危ない橋を渡りやがってとか、たまたまだとか。

監督をやろうかという思考に至る人は何もしないと宣言できる人だろう。

 

選手個人のそれぞれの色が集合してチームの色、スタイル、目指す野球となるのが代表の野球なのだろう。

代表は目指す野球に必要なピースを集めるチームとはならない。

現在の人気と実力を備えた選手が自分の色を出してくれれば、それがそのままチームカラーとなる。

間が多くあり、個々の対決場面が集約されゲームが展開する野球の性質からもこういう向きになる。

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