昨日はWBCで選手の入れ替え制度があることから、その戦術について記した。
入れ替えがあるとしたらピッチャーに可能性が高く、特に先発ピッチャーは投げる試合を
決めることから、勝ち進んで行けばお役御免となり、投げる機会がなくなる状況が考えられるからだ。
そして負ければ終わりのトーナメント戦になると準決勝にエースが投げるとされる。
そうなると、現日本のエースは山本だから山本が準決勝有力と考えられる。
そうなるとその前に投げ、外れる可能性のある選手は佐々木が有力だろう。
先発の柱はダルビッシュ、山本、佐々木、あと大谷がどうなるか、となる。
アメリカ在住のダルビッシュと大谷は最後まで帯同し、大谷は全試合に出場する。
となると、佐々木が準々決勝か、その前に投げることでお役御免となる。
いかにもプロらしい戦法だ。
そして、いかにも日本代表の戦法。
代表だから寄せ集め集団だ。だから、勝つために、目の前の試合に寄せ集めることができる。
WBCはアメリカ球界が先導している。
アメリカはシーズン途中で優勝戦線に残っていれば、離脱したチームから補強することが当たり前。
そういう戦法にまったく違和感がないのだ。
かたや日本は和を大事にする性質があるから一体感とかみんなで目指すとか、というところに感動を覚える。
チームで力を合わせて優勝を勝ち取ることに意義を見出すことが多い。
だからこのような選手の入れ替えによりそれまでチームに貢献していた選手がチームから離れることに
さびしさや非情を感じてしまい、制度として受け入れづらい。
一方途中から加わった選手にはおいしいところだけ持って行きやがって、という意識も生まれてしまう。
貢献してくれた選手が最後の優勝の瞬間にいない、途中から加わったのに世界一の
チームの一員、というところに疑問を持つものだ。
それで勝って本当に優勝なのか、と。